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2005年7月21日 (木)

壊れないシステム。

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01AD18ご年配の方のところへ訪問してみて、ちょくちょくいわれる言葉。

「ワープロの方がよかったなぁ。固まらないし、スイッチ入れればすぐ使えたから」

いやまさしくその通り。
ビジネス文書やら出版物の原稿程度なら、パソコンなんて必要ないんですよね。
ワープロなら、ウィルス感染の心配もありませんし。

とはいえ、ワープロはどこのメーカーも生産を打ち切ってしまいました。
こうなるともうパソコンを使うしか道はありません。

しかし、そのパソコンも、用途が決まりきっている人にとっては、あまり便利だとはいえないのも事実。
それに、1人1台体勢の企業や教育用途など、台数がまとまっていると、それのメンテナンスにかかる費用や手間もバカになりません。

何か妙案は無いものか?
ってなんかご近所の底力みたいですが…。

あるんです!

KNOPPIXというシステムが。

このシステムは、数十年も前から実績のあるUNIXを元に進化してきたLinuxというシステムが基盤になっています。

先のサイトにもあるリンクですが、
Linuxデスクトップ,学校へ行く――1CD Linux「KNOPPIX」編 :日経BP ITPro
こちらには学校への導入事例が出ています。

画期的なのは、CD-ROMから起動できるということ。
つまり、そのままでは改変が事実上不可能であるということですから、CD-ROMを物理的な損傷を与えない限り、壊れるということはありませんし、安定性では定評のあるUNIXが元になっていますので、Windowsのように固まることもほとんどありません。
システム改変の耐性が高いのは、教育現場では意義が大きいです。
パソコンを覚えたての小中学生なんかは、とにかくいたずらが大好きです。
デスクトップのアイコンを勝手に消すなんてしょっちゅうで、システムファイルを削除して起動できなくしたり勝手にソフトをインストールしたりなど日常茶飯事。
それなら、CD-ROM起動のシステムにしておけば、ほぼ問題は解決です。
学習用途であれば、基本的にはWindowsなどにこだわる必要もなく、性能的に合うようなら、家のパソコンでもそのまま使えますので、予習・復習もOK。

なんともいいことずくめのようですが…

問題なのは、そのシステムの構築。
ちょっとでもカスタマイズをしようとすれば、はっきり言って、とてつもなく専門的かつ高度な知識が必要になります。
また、ちょっとした修正をかけるにも、CD-ROMの作り直しになります。
企業や教育現場なら、利用者全員のCD-ROMを、それも数百枚単位で書き換える必要があります。
年に1回程度ならまだしも、年に数回~数10回となると…。
まぁ要するところ、とてもじゃないけど個人の趣味レベルの知識では導入は不可能、ということです。
この辺は、先の日経BPのサイトにあるように、いろいろ研究は進んでいますが、結局はそのフォローは、今以上に専門家の手にゆだねられることになります。
そういったフォロー体制がしっかりしていれば、画期的なシステムとなりうる可能性があります。
それこそ、冒頭のような「ご年配ユーザー」でも使ってもらえる、ということになります。

…って、結局はフォロー体勢が必要ということに変わりはないようです…。
パソコンというものは、結局はそういうものだということですね。
まだまだ道のりは長そうです。

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ちなみにこの記事は、
Windows以外の環境を採用している学校は… :雑記/えもじならべあそび(飛鳥カナ配列で綴る、無変換な日記)
の記事にトラックバック、という形で書かせてもらいました。

ここではキーボードに関しての話題になっていますが…うーん、正直なところ、結局はフォロー体勢にかかっているので、キーボードに関しても、先生方の学習状況なり教育委員会の人員補強方針なりに全てがかかっています。
こういう状況で、汎用キーボード以外のキーボードが入るとすれば、50音順・ABC順カナ・英数キーボードぐらいでしょう。
こうなると、そのキーボードでのカナ入力は一般的になっても、汎用キーボードのJISかなは絶対受け入れられないでしょうね…見事にバラバラで探すのが大変ですから。

まぁ要するところ、小学校の先生のほとんどが「パソコンに詳しくない」「タッチタイプなんて全然無理」という現状を考えると、キーボード・入力方式は「ごく一般的なもの」もしくは「指一本でキーボードを使っていてもストレスのたまらない50音順・ABC順キーボード」が無難でしょう。

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KNOPPIXの導入が検討されている、つまりOSはWindowsでなくてもよい、という選択がなぜなされるのか?
単純な話です。
「あくまでパソコンは道具だから」
ということに過ぎません。
ワープロしかり、ホームページしかり、メールしかり。
それは「特定のソフト」を使わなくてもできることです。
子供たちは「Windows」を教わるのではありません。
「一般的な道具としてのパソコン」を教わるのです。

だからこそ、キーボードや日本語入力方式は、一般的なものでいいと思います。
逆に、ここで「ハードやソフトに特別な細工が必要なもの」を押し付けると、家など学校外ではパソコンが使えなくなります。
担任の先生が各家庭に訪問して、全ての環境を整えて、それらのフォローまで全てしてくれるのなら話は別ですが…そんなヤツはおらへんでぇ~(大木こだま風)。
それに、そこまでやって、それが果たして、子供のためにいいのかどうか、教員にとってもいいのかどうか、というと…。

私は、ローマ字入力かカナ入力か、という話は別としても、ハードやソフトに特別な細工が必要な「一般的でないキーボード」は、今の教育環境には持ち込めないと思います。
特に、それに変える理由が「特定企業(団体)の営利・実績のため」では、なおさら受け入れられないでしょう。

だからこそ、教材用パソコンの「脱Windows」の流れは、納得できるものだと思います。

ちなみに、人気blogランキング参加中です。 よろしくお願いします。

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2005年07月21日(木) パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき |

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先日の土日を使い自宅兼オフィスにあるパソコンのHDDを、当社のPCを組み立ててくれた知人に来てもらい交換した。 ここで大問題が発生。 問題は、結果的に日曜日の午前2時過ぎに解決したが、胃が痛くなる思いをした。 問題内容を簡単に述べれば、旧HDDのデータコピーが全く出来ない状態となってしまった。 ファイルの存在は見えるのだが、ファイルを開く事が出来ない。 更に、旧HDDを元の状態に戻し起動をかけても、今度は、起動すらしな�... 続きを読む

受信: 2005/07/25 2:52:34

コメント

 トラックバックいただきありがとうございます。
 CDLinux系は全般的に、現状ではまだまだ「問題山積」といった状況なのかもしれません。
 唯一の救いは「カスタマイズの成果が無償公開される例が多い」ということでしょうか。
 今後の動向については期待したいですね。


 で、概ね同意ながらも、ひとつショックだったことがあります。

 私は、中学校時代にワープロ専用機(Panasonic/FW-U1J70)からキーボードを扱い始めたのですが、私が選択したのは「JISかな」でした。
 (この機種は、JISかな/新JISかな/五十音/Qwertyローマ字の4方式を選択出来る仕様でした)

 当時の私には、ローマ字入力も新JISかなも難しそうに見えて(実際、4配列を1日ずつやってみて)、結局はJISかなを選択したという経緯があります。

 ゆえに、「汎用キーボードのJISかなは絶対受け入れられないでしょうね…見事にバラバラで探すのが大変ですから。」という言葉には、ショックを受けました…。

投稿: かえで(yfi) | 2005/07/22 1:17:20

んーと………。
もう少しよく読んでください。

>こういう状況で、汎用キーボード以外のキーボードが入るとすれば、50音順・ABC順カナ・英数キーボードぐらいでしょう。
>こうなると、そのキーボードでのカナ入力は一般的になっても、汎用キーボードのJISかなは絶対受け入れられないでしょうね…見事にバラバラで探すのが大変ですから。

「絶対受け入れられない」というのには前提条件が付いていることにお気づきでしょうか?
50音順キーボードに慣れると、JISカナを受け入れる土壌がなくなるでしょう、と言っているのです。
50音順で指一本でそこそこできるのが当たり前になると、両手でタッチタイプをするには、それなりの根性が必要になるのです。

それとも、かえでさんは50音順配列のキーボードをお使いになっていて、その上で汎用キーボードでJISかなを選択された、ということなんでしょうか?違いますよね。

投稿: ささもと | 2005/07/22 1:33:37

 そういうことでしたか。
 誤読していた点、失礼しました。

投稿: かえで(yfi) | 2005/07/22 13:46:38

素人考えなので教えていただけたらと思うのですが・・・。

シンクライアント+ネットワークブート+ASP
といったやり方はどうなのでしょうか。これだけのシステムを安定的に維持していくのはそれなりのリソースが必要かとも思いますが、ある程度のサイズのネットワークになったら一台当たりのコストも下がるのではないでしょうか。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2005/07/22 22:25:59

シン・クライアントですか…懐かしい言葉ですね。

キーワード:シン・クライアント 日経BPガバメントテクノロジー・電子自治体ポータル
http://premium.nikkeibp.co.jp/e-gov/keyword/2003/key045.shtml

こちらの記事にもありますが、1996年頃にシン・クライアントが注目されましたが、思ったほどコスト削減にもならず、すぐに下火になりました。
個人情報保護法が施行された今、情報保護の観点で再び注目を浴びています。
でも、シン・クライアントの優位性はこの程度のものですね。
私が元いた会社でも、パーツの在庫管理システムがそうでした。
データの保存はできず、在庫操作とプリントアウトに特化したものでした。
パソコンが一人一台体制になっても、その端末は生き残っていました。
セキュリティ的な優位性が高かったからでしょうね。

投稿: ささもと | 2005/07/24 22:36:36

ささもとさん

お答えありがとうございました。どんな目的に合わせるかで使い方も変わるし、技術を取り巻く社会状況にも影響を受けるということですね。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2005/07/24 22:57:58

シン・クライアントでちょっと思うところがあったので別記事を書きました。
お時間があれば読んでみてください。
http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2005/07/webtv_567f.html

投稿: ささもと | 2005/07/26 9:18:47

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