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2005年7月 5日 (火)

パソコンを取り巻く教育環境と対人スキル。(ローマ字打ちvsカナ打ち。続き。)

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01AH11ブログって、匿名でいくらでも好き勝手に書ける、という特性があるから、どうしても仕方ないんでしょうけど…こうやってこそこそしてる人って、やっぱり多いもんなんでしょうねぇ…。

憂慮すべき事態は現場で起きてるんですけど? :かな打!

当事者じゃない人たちがなにやらもりあがっていますよ。 (中略) こそ〜りと記録。

ところで「こそ~り」って日本語、変ですよねぇ。
まさかこんな言葉遣いを平気でする人が教育現場にいるとも思えないのですが…。

インターネットが生活に浸透するようになってからというもの、こういう言葉遣いを見かけるたびに、キーボードの正しい打ち方以前に、日本語の正しい使い方を考えた方がいいんじゃないか?と思ってしまいます。
「トンデモ」も同様。これも変な言葉ですよね。

このブログの筆者の方、延々と「ローマ字入力に対するネガティブキャンペーン」を展開し続けています。
よくもまぁ、そこまで長期間にわたりネガティブな意見をつづり続けることができるもんだと感心してしまいます。
また、時には相手のブログに押しかけてローマ字入力にケチをつけまくって、とにかく「ローマ字入力はダメだ、カナ入力にしろ」の一点張り。
これでしかストレスの発散ができないんじゃないか?と心配になります。
でも、最近流行のブログ出版なんかしてみたら、さぞかし爆笑本になるでしょうね(笑)。
…あ、失礼。笑っちゃダメですね。

それはいいとして。

以前、私が関った学校教育現場を見ていて思ったことを書いてみます。

-----

私は何度か書いていますが、パソコンの日本語入力に関しては、どれが優れているとか、どれは絶対にダメだとか、そういう決め付けをしていません。
どれもそれぞれに特性や、便利である事情があるので、一概に否定することはできないのです。
でも、学校であれパソコンスクールであれ、ローマ字入力がどちらかと言うと主流で、かな入力を教えないことが多いのは否めない事実です。

小学校でかな入力を教えないところがあるのは、それなりの事情があるのです。
対応があちこちバラバラみたいですので、ほとんどの教育委員会がそうなんだろうと思いますが、きちんとした指導のできる識者がいるわけではないのは確かなのでしょう。
無理もありません。
識者もいろいろで、知識だけの人はたくさんいても、対人スキルを含めた指導力まで兼ね備えた人はなかなかいませんから。

先の記事(5月27日の記事「ローマ字打ちvsカナ打ち。」)にも書きましたが、得てして「パソコンの知識を持っている」と周囲から見られている人というのは、変に声がでかい(自分の主張をやたら押し付ける)という傾向にあり、自分の好みで周りを染めようとします。
要は、自分以上の知識を持つ人がいないので「お山の大将」状態なわけです。
こういう人が「かな入力だ!」と言えばかな入力になり、「ローマ字入力だ!」と言えばローマ字入力になる、そういうものです。

その結果、学校などの教育現場では、パソコンの「お山の大将」教員が、みんなが授業で使うパソコンルームを、他人には触れない、ガチガチに作り込んだ環境を作り上げてしまうことが多いようです。
それに、いつまでもその人がその学校のパソコン環境の面倒を見れるわけでもないのに、ドキュメントも残さずに、転勤となり、そこを去ってしまうのです。
「立つ鳥後を濁さず」じゃないんですよね。「後は野となれ山となれ」もしくは「旅の恥はかきすて」ってところですね。

小学校に実際に教員として居る人に教えてもらった隠語がありました。

「優勝旗」
意味:(言動などに問題があって)一校にとどまらず転々としている先生を表現する言葉。

なるほどー(笑)
…そんなことはどうでもいいんですが。

-----

学校の授業というのは、確かに教員個人の裁量に任される部分もかなり多いのですが、教える内容は「教育指導要綱」に則っていなければならないのです。
これは文部科学省が決めたものですから、逆らいようがありません。
でも、パソコンに関して言えば、小学校の1年生から触らせる学校もあれば、高学年でないと触らせない学校もあります。
つまりこの辺は、明確な指導要綱の記述がない、自治体ごとの各教育委員会によって対応がまちまちな部分。
でも高校では「情報」という科目ができているので、生徒の知識に差があろうとなかろうと、一斉にそこそこの応用部分から授業が始まります。
いずれ小学校も「情報」という科目が正式に入るようになるのであろうと思われますが、今は、同じ学校の中ででもディジタルディバイドが発生している状態です。

どういうことかというと…
子供たちにしっかり教えられるほどのパソコンの知識がある先生であれば、パソコンの置いてある教室へしばしば足を運ぶこともあり、生徒はパソコンに触れる機会をたくさん得られますが、自分がまったくパソコンを触れられないような先生だと、教育委員会から指示された「パソコン用の時間」以外はパソコンの置いてある教室に行こうとしません。
ですので、文部科学省がきちんとした指導要綱を小中学校に出さない限り、先生たちのディジタルデバイドが、そのまま生徒に伝播し続けることになるのです。

しかし、指導要綱を出すためには、全国の学校の設備が同じレベルになっている必要があります。
ところが、自治体や学校によっては、予算が足りなくて、パソコンが二人1台体制ですらままならない場合も少なくありません。
そんな状態でもう何年も経っているため、逆に早くから設備の整っている学校だと、今度は設備更新が必要となってくる学校も決して少なくはない状態です。
つまり、時間が経てばたつほどお金がかかる事態になっているのです。
そりゃ文科省もうかつな形で指導要綱に載せられんよなー…。

かといって、パソコンが使えない先生を、授業に立てるぐらいにまで指導する時間をショートカットすべく、私が受け持ったようなIT教育指導補助員といった、パソコンに詳しい人を派遣すると、パソコンを使えない先生は、完全に丸投げしてしまい、ますますパソコンに触らなくなります。
この辺のさじ加減も、かなり難しいのです。

私はそんな現場から離れて数年経ちますが、私の行っていた学校は、まもなく設備更新で新たな問題を抱えることになっています。
全てを新しくするために、設備に対するお金がかかるのはもちろん、教育用の教材ソフトも当然変わってしまうため、いろんなやり方が全て一から組みなおしになるのです。
知識のある人は、そこはそれなりにうまく切り抜けられますが、残念ながら知識のない人の方がほとんどなので、先生の指導に半端じゃない手間がかかることになります。

つまり、かな入力だローマ字入力だ、というのは目先の些細な問題の1つでしかないのです。

まぁ、かな入力だローマ字入力だ、なーんてそれだけを取り上げてブツブツ言ってるだけなら楽でいいと思いますけどね。
だから私は、今は「どれでもいいから教えやすいやり方で教えてやればいい」と思いますし、現状では「そんな議論に意味はない」と思う次第です。


学校でローマ字入力を教えていることに対し、そんな長期間ネガティブキャンペーンをやるほど文句があるのなら、ブログやら掲示板なんかでこそこそと、目に付いた人に対して不愉快な独り言を落書きしてないで、地元の教育委員会だとか、文部科学省だとかに、堂々と文句をねじ込みに行けばいい、と思います。
私には、この件でそこまでする義理もありませんし、自分の力だけではどうしようもないとわかっているので、そこまでやらないだけです。
というよりは、たかだか「ローマ字入力だ」「かな入力だ」だけのことで長期間労力を割くことの方が馬鹿馬鹿しいと考えています。
同じやるなら、もっと大きなことで関っていきたいものです。

大きな悪に対して、たった一人で正論を振りかざすことが絶対的な正義ではないのです。
ルールを変えたいのなら、仲間を作り、力をつけて、ルールを作る側に入り込んでやればいいのです。
それが明確な目標なら、人はついてきます。
それをせずに、底辺で暴れているような人についてくる人はいませんよ。

-----

理解できない人がいるとまたグチャグチャ書かれますのではっきり書いておきますが、これは「日本語入力方式の更なる進化に対する研究」を否定しているわけではありません。

そういうのを研究するための機関・団体はきちんと存在しますし、そこでは利益うんぬんではなく、研究することに対して予算を充てられているので、きっちり研究してもらわないと、逆に困るのです。
また、パソコンのメーカーなどでも日本語入力の研究は、利益は出ないものの、企業努力としてやっているものと思います。
そこは将来の利益を見込んでのことですので、せいぜいがんばっていいものを作ってくれれば、と思います。

そういうところに関っている人の意見なら、まだそれなりの評価をできるんですが、いろんな事情を考えもせず、思い込みや個人的な好みだけで、「ローマ字入力は悪だ、かな入力にしろ」と手当たり次第に吼えまくっているのはどうかと思います。
まさに「井の中の蛙、大海を知らず」です。

-----

おまけ。

ココロの運転技能チェック :Dr赤ひげ.COM

結果が出るまでの反応はちょっと遅いのですが、こういうチェックもあるので、試してみてはいかがでしょう。
ちなみに私は、

自己肯定スキル総合 69
対人スキル総合 56
ストレス対処スキル総合 70

総合評価は65点で、3項目とも「まずまず」でした(笑)。

ちなみに、それぞれの項目の解説を引用しておきます。

自己肯定スキルとは?
自分を肯定的にとらえる力です。このスキルが高い人は、いつも自信があり、夢や目標を持ち、否定的な状況でも肯定的な面を見出し、前向きに対処できます。自信や希望は安定感をもたらし、不安感を減らすでしょう。不安や恐れが少なければ、物事や人を柔軟に受け入れることができ、落ち着いて事態に対処できるようになります。逆にこのスキルが低いと、ちょっとしたことで動揺したり緊張したりしてしまうでしょう。

対人スキルとは?
他者と上手にかかわってゆく力です。このスキルが高い人は、相手も自分も肯定的にとらえ、お互いの人権や人格を尊重しつつ、必要なことについては話し合うことができ、相手の考え方や価値観を受け入れ共感する(またはそうしようと努力する)ことができます。

ストレス対処スキルとは?
心身のストレス解消力とストレス抵抗力を意味しています。このスキルが高い人は、一時的に大きなストレスがかかってもリラックスしたり適切に処理することができ、またはストレスがかかりそうな場面を上手にかわす技術が高く、過剰なストレス状態を持続させて心身に悪影響を及ぼす危険の少ない人と言えます。

ちなみに、人気blogランキング参加中です。 よろしくお願いします。

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2005年07月05日(火) ウェブログ・ココログ関連, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

各種技能 得点 評価
自己肯定スキル総合 63
対人スキル総合 25 初心者マーク
ストレス対処スキル総合 35

こんなんでましたけど。

投稿: SHU | 2010/06/06 17:07:50

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