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2006年1月 8日 (日)

ソフトウェアは誰のものか?

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こちらは以前お世話したことのあるお客さんから。

「IBMのパソコンを中古で買ぉたんやけど、Windows入っとらんのよ。今使ってるパソコンからハードディスクを移し換えて使えるようにしてほしいんやけど」

…( ̄△ ̄;)
あきませんてば。
それは明確にライセンス違反です。

それに、その「今使ってるパソコン」で動いているWindows「今使ってるパソコン」での構成で動いているので、別のパソコンに持っていってもまともに動く保証などありません。

「えー?ほなら、その、Windows買ぉてきたら使えるんか?」

…いや、そういうもんではなくって…。
うーむ、話が長くなりそうです…。

-----

まずはライセンスの話から。

メーカー製パソコンのWindowsやOfficeのライセンス形態は、「そのパソコンとセットで使うこと」が前提条件となっています。
それによって、パッケージ単体で買う価格よりも大幅に抑えた価格で添付することができるわけです。

でも、買った側からすれば、それは「CD-ROM」という形でそこにあるわけです。
お客さんいわくは、

「ワシが買ぉたもんやのに、ワシがどう使おうと自由やないかいな」

とおっしゃるわけです(^_^;)
…いや、確かにその通りです。その感覚は決して間違ってはいません。
しかし、これはあくまで著作物であって、売る側からすれば、「メシの種」なのです。
「一人につき1本」「1台につき1本」という原則があります。

ソフトウェアを使うのに必要なライセンスは? :Microsoft Volume Licensing

この原則があるからこその価格で提供しているわけです。
それが、いわゆる「使いまわし」をすることによって、「二人以上につき1本」「2台以上につき1本」といった具合に、「買わなくて済んだ人が増える」という状態を容認していては、そのままの価格を維持することができません。
(ただし、Officeであとから買ったパッケージ製品は、本人使用の2台目の携帯型パソコンにインストールできます)
つまり、「譲り渡されたもの」ではなく、「使う権利(ライセンス)」を買っている、ということです。

「そんなもんメーカーが勝手に決めたことやんけ。ワシには関係ないがな」

…い、いや、そんなこと言われたら、法律は成り立ちません(^_^;)
ちゃんと著作権法という法律に基づいてそう決められているんで、後から言われても…。
ウチも商売でやってますので、「仕事がなくなるから違法行為と知りつつやりました」てなことはできません。
強度偽装で告発されて、そう言ってた設計士がいましたよね?

「…う~ん、まぁそう決まっているんやったらしゃーないな~。ほなら、Windowsとエクセルとワードを入れるのにいくらかかりますねんな?」

…ハードディスクなどとセットで「OEM版」を買えば、Windowsは15000円ほど、Office2003なら25000円ほどで買えます。
これは部品とセットで買うことが決められていますので、単体では買えません。
また、ウチにご依頼いただいたら、さらに作業費がかかってきます。
それと、メーカー製パソコンの場合、OEM版を買ってきても、そのパソコン特有のドライバが手に入らない可能性もありますし、最悪はOEMチェックではねられてインストールできないかも知れません。

「え~~?! ソフトだけで4万ほどするんかいな!? かなんなぁ~…中古で買った本体より高いやん! それでも動かんかも知れんってどないやねん?」

…いや、そんなもんです(^_^;)
ご不満はあるでしょうけど、要はすでにセットで入っているパソコンを買った方が、早くて確実で安いんです。
それに中古なら、確実にそれらの付属品のそろっているパソコンでないと、素人の手には負えません。
Windowsの代わりにLinuxとか、エクセル・ワードの代わりにOpenOfficeとか、無料で使えるものもありますけど、使うためにはそれなりの知識が必要ですし、互換性も保証されているわけではありませんので、素人にはお勧めできない諸刃の剣です。
ちなみに、どこで買ったんですか?

「ヤフーのオークションで買った。付属品ゆーても本体だけでキーボードもマウスもない」

…( ̄△ ̄;)
それって完全にマニア向けですやん…。
するとアレでしょ、「ノークレーム・ノーリターン」でしょ?

「そうそう、そうやがな。安いからつい買ぉてもーたけど、何とかなるやろ思てな」

…そんなもんを何とかできる素人なんかいませんて(-_-;)
まぁウチに依頼するなら、ソフトはコピーで入れるわけにはいきませんので、ソフトは正規の値段がかかります。
それだけは法律で決まっていますので、商売でやっている以上、変えられません。

「…うーん、わかった。しゃーないなぁ。誰かマニアの知り合いを探すわ…」

-----

正直なところ、お客さんのそういう感覚はよくわかります。痛いほどわかります。
あくまで技術的には、ライセンス違反でもインストールして使えてしまいます。
CD-ROM1セットで、何台でもインストールできてしまうのは確かです。
しかし、それを全て使うのはライセンス違反以外の何物でもありません。
こちらも商売でやっている以上、依頼されたからといって、そういった明確なライセンス違反をやるわけにはいかないのです。

でも、お客さんが勝手にやってしまうことまでは感知できません。
「ダメですよ」とまでは言えますけど、それ以上は何もできません…。

要するところ、パソコンを中古で手に入れるなら、本体だけで手に入れたら何かと手がかかるばかりで使えないので、きちんと付属品を全てそろえた形で入手するべき、ということですね。
中古パソコンなんて、素人の手に負えるものじゃないので、近くの知り合いや身内から譲り受けてフォローまでしてくれるならともかく、何も知らない素人は中古品に手を出さないほうが無難です。

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2006年01月08日(日) パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

時折いますね、不正コピーしている人。「バレると大変なことになりますよ。ことにインターネットしているとすぐにバレますから」などと言ってかなり脅しています。
利用させてもらうための代金を払っているというより、商品を買っているという感覚の方が強いからだと思います。
昔のようにソフト1本10万円なんていうわけではないのですから、よりよいソフトを開発してもらうためにも、正規に利用して欲しいものです。

投稿: paso | 2006/01/12 11:30:08

ヤフーのオークションで買った。

少なくともこの方は、全部揃ったパソコンを買うべきでしたね。そういった方法で買う人は自分でそれを何とかできる人です。

投稿: prtwqq | 2006/01/12 19:40:38

ども、LONGです。OEM版WinXPとハードディスクの組み合わせ・・・幾らなんでも高い組み合わせのような気がする。とはいえこの場合それしかないですよね。
でも、最近のMS製品はインストールされたパソコンの機体パーツを認識記録しているので、一遍に幾つものパーツ交換をするとWinに「勝手にパーツを変えるな」と叱られてしまうそうです。んで、そうした結果の顛末は電話アクティベートだとか(あくまで伝聞)。一台のパソに一つのソフトは良いとしてもそんなところまで干渉はして貰いたくないってのがホンネですよね。この場合、ハードは誰のものなんだ~、って事になります。ホント、嫌な時代です。

投稿: LONG | 2006/01/12 23:31:14

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