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2006年1月 7日 (土)

いじくり倒しました。

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今回のお客さんは、Windows98のパソコンをいじくり倒して、使えなくなってのヘルプコール。

「いじくり倒したのがまずかったのか、印刷ができないんです…」

うーむ、印刷できなくなるほどいじくり倒すって…。
よくよく話を聞いてみると、空き容量を増やすためにあれこれ手動で削除していておかしくなったとか。
まぁプリンタドライバの入れなおし程度でよくなると思って行ってみたんですが…。

予想に反して、かなりの作業量になりました(+_+)
あれやこれやとありまして、なかなか内容が盛りだくさんです。
リカバリ?そんなもん、安易にできりゃ苦労はしません。
まぁ長編ですが、お付き合いください。

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まずはいつも通り現象確認。
電源を入れると、なにやら怪しいエラーが。

VSC-88_ERROR

Virtual Sound Canvas VSC-88
Can't open wave data file

な、なんじゃこりゃ?
とりあえずOKボタンをクリックすると進むのであとにしよう。

で、起動した画面を見ていたら…。
うわ、出た。×ボタンの文字化けだよ。
C_Capacity

しかもCドライブの空き容量が2.22MBって…。
そりゃ印刷できませんわ。

Cドライブの空き容量が足りなくて印刷できないという現象は以前にも経験ありましたが、要するに印刷するためのデータを展開する場所が全くない、ということです。
プリンタのプロパティを開き、「印字テスト」ボタンを押してみても、「印刷できません。トラブルシューティングを開始しますか?」とか言ってきます。
だ~か~ら~、ハードディスクに空きがないなら、変なエラーなんか出さずにそう言いなさいってば。

まずはハードディスクの空き容量を増やすところから行きましょう。

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最初に、Cドライブのクリーンアップ。これは基本ですね。
でも…んんん?
すでにクリーンアップはかけてあるようです。
一番ありがちな、一時ファイルTemporaryInternetFilesなんかは、きれいに空っぽです。
他も軒並みゼロに近い状態。
こちらはすでにやった後のようです。

次に、コントロールパネル「アプリケーションの追加と削除」で不必要なアプリの削除。
ここにはおよそ使わないインターネット接続関連のものがいっぱいある。@niftyとかInfoSphere(インフォスフィア)とかODNとか。
ざくざく削除です。
「McAfeeVirusScan v3.1.6 for Windows 9x (プレインストール版)」というプリインストールのウィルスチェックソフトが入っていましたが、これを削除しようとすると…
WCMDR_ERROR
WCMDRのページ違反だそうな。
McAfeeのサイトには、バージョンが古すぎてまともな情報は出ていないし、WCMDR.exeをキーワードに検索しても、大したものは出てこないし…。
うーむ、困ったなぁ…仕方ない、これの削除は後回しだ。

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ある程度空いたところで、×ボタンの文字化け対策です。
これは有名なトラブルですね。

フォントやアイコンの表示がおかしくなった :ITmedia エンタープライズ:Windows Tips
最大化、最小化ボタンが数字に! :WinFAQ

単純にttfCacheを削除して再起動したんですが直らず、ShellIconCacheを削除して、一度セーフモードで起動し、直ったのを確認して再起動。
この時点でこれをやっとかないと、この後の作業でチェックボックスのチェックマークを外す作業がとてもやりづらくなるんですよね。
チェックボックスも化けてしまっているので、メチャクチャわかりづらいからです。

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次に、確実に必要ないと言い切れる「Windowsファイル」の削除。

これはコントロールパネル「アプリケーションの追加と削除」から、「Windowsファイル」タブをクリックし、要らないもののチェックマークを外す作業です。

まずは絶対に要らない「オンラインサービス」の項目すべて。
ダイヤルアップによるインターネット接続のオンラインサインアップ用ファイルですが、古すぎてすでに使えないのと、すでにADSLを利用されているのとで、入れてるだけ無駄です。

それと「アクセサリ」の項目。
ここのは「ペイント」と「ワードパッド」と「電卓」以外は基本的に無くても困らない。
「ゲーム」がないとソリティアがなくなるので嫌がる人もいますが(笑)。
しかし、ほぼ確実に要らないと言い切れるのは「Windowsスクリプティングホスト」。
Windows98では標準でインストールされていますが、これはVisualBasic(VB)Scriptを使う際に必要になるものです。
しかし、Excelなどでよほど突っ込んだ使い方をしない限り、これを利用することはあまりありません。
結局一番活用しているのはウイルスぐらい、という皮肉な状態なのです。
初心者が使っているだけなら、外していてちょうど良いぐらいのものです。

後は「インターネットツール」の項目。
すべて外していても、基本的には初心者の用途で困ることなんてありません。
「MicrosoftWallet」とか、「PersonalWebServer」とか、「Web発行ウィザード」とか。
「MicrosoftWallet」はオンラインバンキングの活用でもしていないと使わないし、「PersonalWebServer」はイントラネットでLAN内ホームページを作らなければ確実に必要ありませんし、「Web発行ウィザード」はホームページを制作しない限り無縁です。
この辺を使いこなしている初心者がいたら会ってみたいものである。
ただ、ちょっと事情が違うのは「WBEM」
これは、一部の無線LAN機器で使うことがあるらしい。
しかし、ほとんどの場合外していても問題なし。

また、「デスクトップテーマ」の項目は、そこそこ容量を食うし、単なる「お飾り」なので、外していてもシステムには何の支障もない。

「通信」の項目も、ADSLでの個人用途なら、すべて無くてOK。
ダイヤルアップネットワークハイパーターミナルなど、アナログモデムを使わなくなったら無用のものばかり。
特にダイヤルアップネットワークは、ネットワークの設定項目から外せるので、リソースの節約にもつながる。
また、MicrosoftChat2.5なんかは、とっくの昔に絶滅してしまったソフト。これだけだと容量にしてたった3MB程度ですが、確実に不要なので外します。

まぁこれだけ外しても、実は意外と大したディスク容量削減にはならない。
どっちかというと、Windows9xで問題になりがちなリソース節約に効きそうな項目
本当にディスク容量を食っているのは、別にあるようです。

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とりあえず、TemporaryInternetFilesにあるファイルは、コントロールパネルの「インターネットオプション」から削除できるので、こっちからも削除をかけてみることに。
…なんだか時間がかかってる。
しっかり残ってるんやんけ!

こうなると、一時ファイルが本当に空っぽかどうか確認してみることに。
一時ファイルのフォルダは、通常は「C:\windows\temp」なので開いてみました。
…なんか山のようにゴミファイルがたまりまくってますが。(--;)
で、よく見ると「message (14).scr」とか書いてあるファイルが山のように…。
うーむ、これってこういう古いWindows98マシンにありがちなNetSky.Qじゃないの??
「そうそう、これ、だいぶ前に山のようにウィルスメールが来てたことがあったんですよね」
…それの残骸でスカイ。きゅ~~。
こりゃウィルス駆除をしないとまずいよね。

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いつも通りウイルスセキュリティ2006をお勧めしましたが、古いWindows98ということもあり、買い替えも考えているので、あまりお金をかけたくない、とのこと。
仕方が無いので、手持ちの2005の無料体験版を使ってみました。
なんか、バージョンが2006になってから、30日無料体験版がなくなってしまっているんですよね…。
これでもメジャーどころのウイルスは駆除できるので、とりあえず駆除だけして後でアンインストールすることに。

インストールしてスキャンしてみたら…。
出るわ出るわ、なんと1469ものファイルが!
すべて「message (****).scr」でした。
逆に言えば、基本的には「感染ファイルはあっても実行はされていなかった」ということかな?
まぁそれはいいです。
とにかく「C:\windows\temp」の、他の古いファイルもがっさり削除です。

これでようやく400MBほど空きました。
まぁ何とか使えるレベルです。

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そうそう、アンインストールできなかった「McAfeeVirusScan v3.1.6 for Windows 9x (プレインストール版)」を削除しなければ。
しかし何度やってもWCMDRのエラー。はてどうしたもんか。
アプリのフォルダを手動で削除しても意味が無い。
そのフォルダに何か情報は無いか…といろいろ探っているうちに、WCMDRの設定ファイルの中に、アンインストール用コマンドがあるのを発見。

C:\WINDOWS\UNINST.EXE -fC:\PROGRA~1\NETWOR~1\MCAFEE~1\DEISL1.ISU

どうもアンインストーラーのWCMDR.exeがこのコマンドに行き着く前に、何らかのエラーで止まってしまうようだ。
まぁ、いじくり倒していろんなファイルを削除したらしいから、この程度はある話なんだろう。
これを、スタートボタンから「ファイル名を指定して実行」のところで実行してみた。

…読みは的中!
見事にアンインストールをやり始めた。
Windowsシステムフォルダのファイルの削除を聞いてくるが、この場合はすべて削除。
なんとかアンインストールできました。
これでファイル容量はもとより、システムリソースの無駄が相当減るでしょう。

-----

長い道のりでした。やっとプリンタの動作確認です。
「テスト印字」ボタンをプチ。
…おいおい、やっぱりあかんのかい!!
世話が焼けるなぁ…。

本来ならば、こういうトラブルはリカバリするに限るんですが、困ったことに家族4人であれやこれやと使い倒しているようなのです。
うかつにリカバリーなんかかけた日にゃ、データが吹っ飛んで、家庭不和の引き金を引くことになりかねない。
それだけはご勘弁願いたい。

そりゃまぁ、バックアップもできないのに使ってる方が悪い、と正論をぶつのは非常に簡単です。
でもそれができない人が世の中の大多数なので、私のような業者の仕事があるわけです。
そうやって世の中の情勢をわきまえない正論をぶって、自分の不勉強を棚に上げ、自分の都合を優先して安直にリカバリーをかける、なんていうのは愚の骨頂です。
お客さんがどんな気持ちで、何のために業者を呼んだのかを考えれば、安直にリカバリーなどできるはずがない。
こうなるとリカバリーで安直にクリアしてしまうと、使い方にどんな問題があったか、という証拠すら消えてしまうので、使い方の適切な指導もままならない。

逆に、バックアップやリカバリがきっちりできる人なら、そもそも業者など呼ばないのである。

…ということで、否応無しにリカバリせずに修復をする羽目になっている次第です。はい。

こちらの症状への対処は、プリンタドライバの再インストールです。
たぶんこの辺の必要ファイルもうっかり捨ててしまったのでしょう。
付属品のCD-ROMから、ドライバの再インストールをしたら、どうやらすんなりつながりました。
印字テストも問題なし。よしOK!!

「それとすんません、IEのバージョンの古いのもなんとかならないでしょうか?」

…は?

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なんかIEの表示がおかしいなと思っていたら…バージョン情報を見てみたら、なんと4.0!!!!
いまどきこんなブラウザ使ってたら、まともに表示できんのでは???

「そうなんですよ、Yahoo!の検索も、検索結果を表示してくれないんです」

実際にやってみた。
…おお!確かにウィンドウ下部には「ページを表示しました」と出ているが、なぜかページは真っ白になっていて検索結果が出てこない。
うーむむむ。
これは表示フォントの設定など別の問題かも知れませんが、とりあえずセキュリティ的に問題があるのでIE6にバージョンアップです。
以前にもやったように、オフラインインストールのできるCDを使ってインストールです。
無事インストール完了で、再起動。

…なにやらまた変なエラーが出てくれてます。
ProgramStartError_OEMIG50

プログラム開始エラー
OEMIG50.EXE ファイルは
欠陥エクスポート ADVAPI32.DLL:RegOverridePredefKey にリンクされています。

…な、なんじゃそら??
ネットにはつながっているので、とりあえず検索です。

QNo.1402582 Outlook ExpressのUpdate :OKWaveコミュニティー

うーむむむ、ウイルスセキュリティが引っかかっている可能性がかなり高いですね…。
でも、ウイルスセキュリティの公式サイトでは何も書かれていません。
いずれにせよ、ウイルスセキュリティは外す予定でしたので外します。
それと、IE6のインストーラーから、カスタムインストールでOutlookExpress6だけをインストールしなおしです。

やっとエラーが出なくなりました。

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あとは、最初のVSC-88のエラーだけです。
こちらは、そもそも設定で使わないようにしておられましたので、思い切ってアンインストールです。
関連のアプリの項目が4つほどありましたが、すべて削除です。
なにやら1つ2つアンインストールしたところで起動時に変なシステムエラーが出ましたが、最後までアプリを削除したら出なくなりました。

これでようやくスッキリしました。

-----

この機種、Windows98でペンティアム2(!!)ですから、かれこれ7年ほど使っていることになります。
お聞きしていると、家族4人でとにかくいじくり倒しているそうです。
実のところ、IE6もインストールしようとしていたんですが、うまくいかなかったそうです。
今回のトラブルも、依頼をいただいた奥様もですが、ご主人もあれこれいじくりまわして、娘さんもいじくりまわして、息子さんもいじくりまわして…。
それでもけなげに、システムが壊れずにまともに起動はできていたようです。
リカバリCD-ROMと起動FDがビニールに包まれたまま開いた形跡がないのがその証拠。

よくもここまでリカバリせずに生き残ってきたもんだなぁ。

とりあえず年数的にもういつ壊れてもおかしくないので、早いところ大事なデータのバックアップをして、買い替えを検討してください、とお伝えして引き上げました。

ちなみに、人気blogランキング参加中です。 よろしくお願いします。

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2006年01月07日(土) ウィルス・スパイウェア関連, ソフトウェア不具合関連, ソフトウェア不具合関連(設定不良), ハードウェア不具合関連(プリンタ), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 印刷できない・印刷不良, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

 笹本さん、お久しぶりです。

『正論をぶつのは非常に簡単です。』ってフレーズよく出てきますよね!?
そのたびに、めちゃめちゃうなずいちゃいます。
笹本さんは、本当の意味のお客さん本位の考え方のできる人だなってのが、
よくわかりますよ、笹本さんを呼ぶお客さんって凄く幸せですよね!

毎日楽しみに読ませていただいてます。

投稿: 松林 | 2006/01/10 0:26:57

この辺を使いこなしている初心者

いないでしょうな。因みに削除は結構詳しいと思いますよ。消すの大好きみたいな。。
要らないのが何故こないに沢山入っているのか。。
名も無きサポタの嘆き節でした。
シランガナア。

投稿: prtwqq | 2006/01/10 8:04:25

おはようございます

かなりの作業内容でしたね。脱帽です
PCは一人1台が良いでしょうけど…よく、4人で使用時間が問題にならなかったなぁと不思議です。
ごく稀の使用だったのでしょうね

>設定ファイルの中に、アンインストール用コマンド
ここまでは、探した事がありませんでした
カッチョエ~。 ほほほ

投稿: ike@九州 | 2006/01/10 9:44:53

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