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2006年4月16日 (日)

ブログを拝見してましたので…。

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Sakuraこの辺の桜はこの日辺りでピークを過ぎました。
そんな桜の花びら舞い散るさなか、こちらはタイトル通り、ホームページを見ていただいてのお客さん。

「突然電源が入らなくなったんです…」

もう定番のトラブルと言えそうですね。(^^;

お伺いする前に、まずは本当に電源が入らないのかどうかを確認です。
電源ランプがついているかどうかではっきりしますので。

「ええっと…自作機なので、電源ランプが見当たらないんですが。」

へ?
電源ランプのない自作機…うーむむむむ。

「電源が入った状態から、突然画面が消えて、それっきり電源ボタンを押してもうんともすんとも言わないんです。それまでは、なんだか怪しい回転音がうるさく出ていましたので、大丈夫かな~?って思ってたんですが…」

こりゃハードディスクかホコリか電源不良か…。
とりあえず、手元にあった予備の電源ユニットを持ってお伺いです。

-----

お伺いしてびっくりしたのは、その呼んでいただいたお客さん。
声も耳当たりのよい、女性らしい声でしたけど、実際にお会いしてみたら、モデルのような容貌の、すらっとした女性でした。

私を呼んでくれるような客層は、ご年配の方か、ご家庭の主婦がメインです。
実は、今回のように、こちらがドキドキしてしまうような女性に呼んでいただくことも珍しくありません(^^;
人知れずドキドキしながら、ただ黙々と修理してるだけですけど(笑)。

私が子供の頃は、「家庭の主婦」っていうと、いわゆるおばさんパーマ(笑)「ちびまるこちゃんのお母さん」のような感じの人しかいなかったようなイメージがありますが、最近はすっかり様変わりしてますね。
子供の参観日やら、学童保育の集まりなどでおかーさんを見ていると、みなさん魅力的で、言われなければ独身でも充分通用する人も珍しくなくなってきました。

…って、そんなことは関係ないのでおいといて(^^;
とにかく、電源の入らないパソコンの様子を見させていただきます。

-----

まずは現象確認。

パソコン本体は、かなりガタイのでかい、いかにも「自作機です」という雰囲気満点のデザインです。
本体正面の、ガタイの割に小さな電源ボタンをプチッと押してみます。

…ぜんぜん反応しません。
ファンが回る気配も、ハードディスクが回り始める気配も。

うーむむむ。
こういう時の原因は、大きく分けて3つ。

  1. そもそもコンセントからの電源供給がない

  2. 電源が故障して電圧が出ない

  3. マザーボードが故障して電源を入れられない

まぁこれに2と3が併発していることも時々あります。
ケースを開けて、中に手を入れている場合は、これに「配線が外れている」という要因が入ることもありますが、まぁそれは自分で気付くことがほとんどなので…。

裏側を見ると、自作機用電源にありがちな、メインスイッチがあります。
自作機でも「組んでもらった」という人の場合は、これが切れてたりするんですが…現象が発生した状況から考えるに、その線は薄いでしょう。
実際、その電源スイッチをパチパチやって、どちらでもペケでしたから。
コンセントの緩みも問題なし。
これだと、本体の問題の可能性が濃厚です。

ということで開けてみました。

…うーむ、なんか全体的に、かなりホコリっぽいですね。
すぐ横に窓があり、お伺いした時も開いてましたので、どうも外のホコリも吸い込んでいるようです。
電源のファンとか、CPUファンとか、ケースファンとか、かなりホコリがびっしりくっついています。
モニターの横にはタバコとライターが置いてありましたので、実際に使っている人の中に喫煙者がいる、ということでしょう。
喫煙者が使っているパソコンは、ファンの汚れが独特です。
ヤニでホコリが固められているので、ちょっとエアーダスターのスプレーで吹いた程度では取れません。
OAティッシュがあったのでお借りしてちょっと拭いてみたら、やはり黄色の混じった汚れが取れます。

まぁここまで来ると、これが原因だということも充分に考えられますが…。

とりあえず、マザーボードまでが死んでいると話にならないので、持ってきた予備電源をつなごうと思ったら…こちらはペンティアム4のマザーボード。
持って来た予備電源は、その前のタイプなので、このままではまともに動きません。
CPU用の4ピンのコネクタがない上に、電源容量が足りません。

実は以前、自分のパソコンを作ってて、同じように容量の足りない電源で、ムリヤリCPU用の4ピンもつないで起動させたことがありました。
でも、BIOSが起動してメモリチェックに入った辺りで、電源が煙を吹き、部屋中に香ばしい香り(笑)を漂わせたことがありました。
電源ユニットを開けてみたら、12V回路のダイオードが真っ黒に焦げていました…。
CPUの電源は12Vですので、そちらに過負荷がかかったせいでしょうね。

で、今回も同じように香ばしい香り(笑)を漂わせて電源を壊すのは、お客さんの前なのではばかられます。
とりあえずマザーボードが電源を入れることができるかどうかをチェックするだけなら、CPUの電源は必要ありませんので、CPUの電源をつながずに、マザーボードへの20ピンコネクタだけ予備電源からつないで電源スイッチを押してみます。

ファンが回りました。

ためしに、同じように元の電源で20ピンコネクタのみで電源ボタンを押してみましたが、ウンともスンとも言いません。
この時点で、「マザーボードの故障で電源を入れることができない」というトラブルではないということが確定です。

こうなると、電源ユニットの故障なのはほぼ確定ですが、一応確認です。

Atxtest

こんな冶具(じぐ)を使えば、電源ユニットの出力を確認できます。
20ピンのコネクタをこれにつないで、スイッチを押せば、パイロットランプが点灯し、+12V/+5V/+3.3V各電源ラインの出力をテスターでチェックできます。
というよりは、そもそもこれでランプが点かなければこの電源はペケです。

問題の電源ユニットにこの冶具をつないでみましたが…ダメです。ランプは点きません。

ということで、電源ユニットのみの不良ということでほぼ確定です。
当然ながら予備の電源ユニットは使えないので、新品の電源ユニットを調達しに走りました。

新品の電源ユニットをお持ちしてすぐに再訪問。
まずはCPU(4ピン)とマザーボード(20ピン)のみをつないだ状態の、仮組みで電源を入れてみます。
CRTにはBIOSの表示が出てきました。
IDEケーブルはつないでいないので、当然ながらここまでしか起動しませんが、どうやらこれで復旧できそうです。
あとは元通りに配線して組み上げるのみです。

今手に入る電源は、ほとんどがシリアルATAのハードディスク用電源もついていますが、今回のシステムにはシリアルATAはないので、内部でショートしないようにこれをタイラップでまとめておきます。
その他、あまっているコネクタもまとめておきました。

配線を一通り元に戻して組み上げて、その時点で元通り起動できるか確認です。
…元通り起動しました。
ログオンパスワードを入力してもらうと、元のデスクトップが再現され、お客さんは歓声を上げます。

長年こういう修理の仕事をやってていつも思うんですが、やはりこうしてお客さんに喜んでもらえることが一番うれしいですね。

ケースを元通り組み上げるついでに、汚れている部分をお借りしたOAティッシュで拭いていったんですが…やはりかなりの部分にヤニが付いていました。
拭いたOAティッシュが黄色くなっています…。
特にサイドパネルについたサイドファン周りは、そこが一番吸い込みが多かったからか、目に見えて黄色かったですね…。

完全に元通りの組み立てと配線を済ませ、元の場所に置いて、再び電源スイッチを押してみました。
きちんと電源は入ります。
で、よくよく見ると、電源スイッチの隣に、かなり暗いんですが、電源ランプはちゃんとありました。
ハードディスクのアクセスランプも…。
デザイン上の問題でしょうけど、かなりわかりづらいです。
まさしく玄人向け、って感じですね。
誰ですか?こんなマニアックなつくりの自作機を初心者に与えるのは…。

よく聞いてみたら、取引のあったWEBデザイン会社のマニアの人に組んでもらったらしく、その人に連絡をとろうにも、その会社が潰れてて連絡が取れないそうです…。
なんか自作機のメンテで呼ばれると、この手の話が多いです。
マニアックなつくりなだけに、ショップへも相談できず、かといってその辺の量販店にも相談できず。
本来は、自分で面倒見きれない初心者に、手放しで自作機なんて使わせちゃダメだと思うんですけどね…。

もう本体は何の問題もなく、元通り起動しています。

念のため、壊れた電源ユニットを開けてみました。
電源ユニットの主要なネジに、「WARRANTY VOID IF SEAL BROKEN(このシールを破ると保証はなくなります)」といったことが書いてあるシールがありますが、元々保証なんて無いも同然ですからねぇ。
何やら中でプラスチックの板が、ホットボンドの固定が外れていて、中でカラカラいってました…。
異常な音の正体はこれがファンに当たっていたからかな?
部品の外見をいろいろ見ていると、大きな電解コンデンサのいくつかがパンクしかかっていました。
残念ながらこちらは写真を撮ってなかったので、お見せできないのが残念ですが。

状況から考えるに、このプラスチックの板の、ホットボンドの固定が甘くて、長い間に外れてしまい、それがファンの動きを邪魔して、電源ユニットの放熱が不充分になっていたのが原因だと考えるのが妥当でしょう。
こういうこともあるんですね…。

-----

最後にちょっと聞いてみました。

…ウチの番号をホームページでご覧になってお電話いただいたそうですが、こんなこと私が聞くのは変ですけど、不安はなかったでしょうか?

「ええ、近所でこういう修理とか接続なんかでお願いできるところを検索していて、すでにお宅を見つけていましたし、ブログがあるのを拝見してましたので、不安はなかったですね」

…ありがとうございました。(^^)

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2006年04月16日(日) ネットにつながらない・遅い, ハードウェア不具合関連(有線LAN), ハードウェア不具合関連(電源), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

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コメント

素晴らしい内容でした

ハードメンテはそれなりの道具と経験が必須ですね
自身マダマダ未熟なのでハードメンテは先の事です
(弄るのは大好きですが ほほほ)

投稿: ike@九州 | 2006/05/01 8:32:38

素晴らしいですね~!的確な診断、おみごとです。
私も自作を使ってますが、最近のボードは通電時に点くLEDって、省略されちゃってるのもあるみたいですね(^ ^;)ゞ  わかりにくい・・・。
ちなみに某所ではパソコンの電源やマザボ上のコンデンサや抵抗までも診断し、その場で交換という強者の業者さんもみかけました。オソロシ(´・ω・) ス
そこまで行かないにしても、自作は個性の塊のはずですから、難しいです_| ̄|○
Pen4対応の予備電源・・・持っといたほうがいいのかな~(^ ^;)ゞ
自分で使ってるのがPen4対応のハイパワー電源(何気に安かった)ですので、追加購入もいいですね(≧∇≦)b

投稿: kei | 2006/05/01 16:08:14

ほんとに素晴らしいです。

pc界の医龍とお呼びしたいくらいです。

投稿: ひょっこりひょうたん | 2006/05/04 0:05:41

急にPCの電源が入らず困っていたんですが、こちらのページを参考に復旧することができました。
ありがとうございます。

投稿: ひろし | 2007/05/31 16:03:53

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