メモリーを足したら起動しなくなりました。
こちらはインターネットで検索をして電話をいただいたお客さん。
「2GB積んであるところに1GBのメモリを足したら起動しなくなりました」
∑( ̄△ ̄;
な、なんとリッチな環境でしょう…。
2GBもある上にさらに1GBですか?
まぁそれはいいとして。
「おかしいと思って足したメモリを抜いてもダメでした」
うーん、それは変ですね。
とりあえずお伺いしますので住所を。
んー…最近はなんだか西明石駅近辺のお客さんが多いですねぇ。
お伺いしてみたら、もうメモリは抜いてありました。
うーん、抜かずに現象を見せて欲しかったなぁ。
仕方がないので、メモリの検証からいきましょう。
-----
とりあえず、追加した1GBメモリモジュールだけを入れて起動してみました。
…問題なく起動します。
メモリモジュールは全部で4枚。
512MBモジュールが2枚、1GBモジュールが2枚。
今回は、1GBモジュールを買い足したそうです。
現象としては、全部実装したら、BIOS画面から先に進まなくなったそうです。
うーん、これって、もしかしたら、いわゆる「相性」ってやつじゃないですかね??
4枚あるうち、512MBの1枚だけPC2700で、他は全てPC3200のメモリでした。
うーん…どうだろうなぁ。
一応、マニュアルを見せてもらったら、マザーボードも、スロットは4本あって、互い違いに同容量のメモリを刺すデュアルチャンネル対応のマザーボードでした。
色分けもしてあってわかりやすいんですが…。
「なんですか?そのデュアルチャンネルって」
…( ̄△ ̄;
あ、あのー…そんな基本的なことも知らずにメモリを突っ込んでたんですか?
「いやー、すみません。知人に勧められてプラモデル感覚で組んでただけなんで、その辺はよく知らないんです」
うーむむむむ…。
やっぱりそうか…。
どうも「パソコンを自作している」からと言って、「パソコンに詳しい」人ばかりではないというのは本当のようです。
このお客さんのマザーボードのマニュアルは日本語でしたが、これすらあまりきちんと目を通しておられなかったようです。
それでも組み上がっちゃうんだから、そりゃ詳しくなくても仕方ないかなぁ…。
とりあえず、買ってきたメモリだけで起動するんだから、買ってきたメモリ自体の不具合はなさそうです。
じゃ、次はメモリの相性。
今刺さってるのは1GBですので、同じ色のスロットにもう一つの1GBメモリを刺してみます。
…問題なく起動します。
では思い切って、残りの512MBを2本とも刺してみます。
この時点でのメモリの位置関係は、「1GB」「512MB」「1GB」「512MB」という具合に互い違いに刺しています。
お客さんが感心して見ています。
「ああ、こういう刺し方はしませんでしたねぇ。へぇ、こうやるんだ…」
BIOS画面の、メモリ容量の認識直後に表示される「Dual Channel」という表示を見て、
「うん、今までこんな表示は出なかった。Single Channelって出てました。Dual Channelってのは初めて見ましたね」
Windowsも無事起動し、システムのプロパティでもきちんと3GBを認識していましたので、全く問題ないようです。
一応、再現実験ということで、わざとDual Channelでない刺し方にしてみました。
BIOSでは確かに「Single Channel」と表示しますが、特に問題なく起動してくれます。
何通りかの刺し方を試してみましたが、現象は再現しません。
うーむむむむ…。
一応、メモリのチェックをしてみましょうか?
今回は、最近作った「Ultimate Boot CD」を使ってみました。
とは言っても、いつもならmemtest86をフロッピー起動のところをCD起動のツールCDからの起動にしただけですけどね。
よく見ると、フロッピー起動に比べたら、微妙に使っているメモリの量が違いますね…。
まぁそれはそれ。
…5パーセント終わるのに12分ほどかかってます…。
ということは…単純計算では、完了までに……に、240分??
3GBのメモリチェックに、なんと4時間もかかることになります!
さすがにそこまでお付き合いできません…。
とりあえず、Dual Channelで起動するようになっているので、お客さん的にもそれでOK、ということにしてくれました。
お客さんは、3D立体表示バリバリのオンラインゲームをするためにメモリを買ったそうですが、どうもこの調子だと、もしかしたらメモリを買い足すほどではなかったんじゃないかとも思われます。
しかし、買ってしまったものは仕方ないですね。
きっちり活かす為に、仮想メモリの利用をOFFにしてしまいましょう。
まずはコントロールパネルなどからシステムのプロパティを開き、
- 「詳細設定」タブをクリック
- 「パフォーマンス」欄の「設定」ボタンをクリックし、パフォーマンスオプションを開く
- 「詳細設定」タブをクリック
- 「仮想メモリ」欄の「変更」ボタンをクリックし、仮想メモリウィンドウを開く
- ページファイルを設定してあるドライブをクリック
(複数ドライブにページファイルが分けられている場合はドライブの数だけ手順を繰り返す) - 「ページング ファイルなし」をクリック
- 「OK」ボタンをクリック
あとはOKボタンをクリックしてプロパティウィンドウを全て閉じれば完了です。
これによって、仮想メモリ機能によるハードディスクへの書き出しをOFFにし、物理メモリ上のみでプログラムを実行するようにできます。
今回のように、有り余るメモリのある環境(目安としてだいたい1GB以上)であれば、仮想メモリはOFFにしてしまえば、かなりパフォーマンスを上げることができます。
とは言え、このお客さんの利用状態(3D立体表示バリバリのオンラインゲーム)で、どこまで効果があるかはなんとも言えませんが、この場合、基本的にはメモリ増設よりは、グラフィックボードを高性能のものに交換する方が効果がありそうですね…。
でも、グラフィックボードって、いいものになると意外と高いんですよねぇ~。
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2006年04月06日(木) ハードウェア不具合関連(メモリ), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い | 固定リンク
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コメント
お邪魔します。
まだまだ『早くするにはメモリがすべて』と思っている人っていますね・・・。いろいろ差し替えたりせずにメモリを調べることができるようになると助かるんですけどね。
投稿: pts. | 2006/04/16 10:44:34
仮想メモリなしって憧れの環境ですね。
私の持っているPCでは512Mが最大なので(^^;
今はメモリも安いので買えないこともないのですけどオンボロPCばかりなのでイマイチお金を掛ける気にはなりません。今度メンテPCを新しくした時には試してみたいと思います。
投稿: EDO | 2006/04/16 12:09:02
仮想メモリなしって
1g以上の場合はこう言う運用上の知識が有るって事は知りませんでした。早速インプトします。最大は512のユーザですから、使う機会が無いかもですが。。
3dゲムは2gも有れば十分では?と。
素人考えで思いますが。。
投稿: p | 2006/04/16 13:17:19
私自身も、今使っているデスクトップパソコンを作ったときに、説明書の読み間違いでSingle Channel表示になって焦りました。
2Gのメモリを積んでるので、仮想メモリをOFFして使ってみることにします。
勉強になります。
投稿: 社会人大学生 | 2006/04/16 23:09:48
ウチと同じくメモリ貧乏な環境って人もまだまだ少なくないようですね(^^;
でも、最新の速いメモリは、容量の割には値ごろ感があるので、有り余る容量を積んでる人もまた珍しくなくなりつつありますね。
昔のMacは、仮想メモリは不安定の元でしたので、とにかくたくさんメモリを積んで仮想メモリOFF、というのがユーザーの常識でしたが、Windowsは、仮想メモリを切ると逆に不安定で、また仮想メモリを切れるほどメモリを積めなかったので、仮想メモリが当たり前でした。
でも、今やガンガン積めるようになりましたので、いずれ仮想メモリも「そんなのあったよねー」と昔話になるのかもしれませんね。
投稿: ささもと | 2006/04/17 10:22:48