ウイルス対策ソフトをご利用の場合、「トロイの木馬」を誤検出する記事があります。警告が出た際は、こちらの記事をごらんの上、お知らせいただければ幸いです。

« ガソリン代の裏技とダイヤルアップ接続。 | トップページ | Excelを使う必然性。 »

2006年8月12日 (土)

なかなか電源が入りません。

このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ! BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

この日は特筆すべきこともなかったので、これより前に実施したトラブルのことなんぞ書いてみます。

こちらは、直接電話がかかってきたお客様。

「自作機なんですけど、電源がなかなか入らないんです。5分ぐらいがんばってるとなんとか起動するんですが…」

うーむ、5分ぐらいがんばったら、ですか??
なんとなく、電源スイッチの不良という気がしないでもないですねぇ。
自作機ですからなおのこと。

「えーと、私もそれを疑って、電源スイッチは買ったんですよね。でも同じなんです」

うーむむむ。
そこまでやっておられるなら、行くしかないですね。
ってか、どっちにしても依頼であれば行くんですけどね(笑)。

-----

時々おられるお客様で、「とにかく来てくれ、見てくれたらわかるから」と、何が何でも来させようとする人がいます。
行くのはかまわないんです。
逆に、行かなければお金にならないんですから。
でも、現場で「お金の取れる仕事」をするためには、それなりの準備が必要なんです。
そのために、状況確認は必須です。

作業に必要なものを何でもかんでも持って行けるわけでもありませんし、「ソレを聞いてたらアレを持ってきてたのに…」という事態が発生していては、一発で片付きません。
一発で片付けてこそ、「お金の取れる仕事」なんですから。
いわゆる「工事屋さんのクルマ」みたいに、何でもかんでも積んで持って行ければ理想ですが…。
コストを抑えているということもありますが、クルマが横付けできるところばかりでもないということもありますので、本来、私の仕事の「足」はバイクです。
ですので、持てる装備は限られています。
限られた中で、いかに効率よく装備をそろえるかがポイントですね。

それは、私のサラリーマン時代も同じでした。
遠くの顧客からのトラブルコールで、工具カバンひとつで新幹線や飛行機で現地に向かう仕事をしてましたので、そういうのには慣れています。
工具カバンと一口に言っても、その中身が重要になります。
そこはサービスマンとしての腕の見せ所のひとつですね。
まぁそれはさておき。

-----

お伺いして現象を確認してみました。
電源ボタンをいくらプチプチ押しても反応がありません。
もちろんコンセントは確実に刺さっています。
うーん、確かに電源が入りませんね。

同じような「電源が入らない」トラブルは、以前にもありました。
それ以来、動作検証用の電源ユニットは用意しています。
併せて電源ユニットの動作確認用治具も用意していますので、電源ユニット自身のトラブルかどうかはすぐにわかります。
まずは電源ユニットの冶具を使って、お客さんの電源ユニット自体のトラブルかどうかを確認してみます。

冶具をつないで電源ボタンを押すと…電源は入ります。
テスターであたると、電圧も問題なさげです。
単体でなら、電源はきちんと入るということは、どうやら電源ユニットだけのトラブルではないようです。
では、電源ボタンか、マザーボードか、それとも電源ユニットの劣化か…。

ふとCPU周りを見てみると…。

D1000194

げっ!
こ、コンデンサがパンクしてますがな…。

5分ほどがんばったら電源が入る、というのはおそらくこのパンクした/しかかったコンデンサが、何度も電源を入れることにより電荷を貯め込める状態になるから…でしょうかね?
それとも、この夏の暑さで、ある程度コンデンサが温まりやすくなるから…でしょうか?

まぁいずれにしても、これではまともに使い続けることはできないことだけは確かです。
こうなるともう、マザーボード交換がもっとも確実な修理と言えましょう。
でも、見ての通り、CPUはPentiumIIIタイプの古いもの。
同じマザーボードを入手するのはかなり困難ですし、マザーボードを新調するとなると、CPUからメモリから、さらには電源まで総とっかえとなります。

以前に一度、同じように電源の入らなくなったマザーボードのコンデンサを交換してみようとパーツ屋さんに行ってみたことがあります。
この手のコンデンサは、普通に売っているタイプとは違い、温度耐性が強化されたタイプです。
普通に売っているものは80℃程度ですが、このタイプは100℃程度。
容量などにもよりますが、単品で購入すると1個200円以上したりします。
ボード上のコンデンサを全部交換していると、部品代だけで2000円程度かかる計算になります。
それを交換して確実に治るのであれば、マザーボードを買い換えるよりは安く上がる可能性はありますけど、それは確実に半田付けができる人だけです。
このタイプのマザーボードはスルーホール基板ですから、基板をいためずにコンデンサを外して、きちんと半田付けをやり直す技術を持った人は、おそらくかなり少数です。
私もそういう作業をする現場からは退いてしまっていますし、道具が揃っていないと、個人の趣味の範囲ならまだしも、それではお金の取れる仕事はできません。
それに、電源が入らない原因が明確でない以上、コンデンサ交換だけで確実に治る保証はありません。
この時は仕事ではなかったのですが、手間と値段とリスクを考えて、その時は断念しました。

そんな話をお客さんにしてみて、お客さんも修理を断念されました。
ということで、今回は診断のみです。

「治らないのは残念ですが、とにかく原因がわからない状態だったので踏ん切りがつきませんでしたから、原因がわかって、すっきり買い替えに切り替えることができます。ありがとうございました」

こういう相談に乗ってくれるために出張してくれる業者って、確かに少ないですからね。
お役に立ててよかったです。(^^)
でも、診断だけではあまりお金にならないんですけどね…。

ちなみに、人気blogランキング参加中です。 よろしくお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ! BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

2006年08月12日(土) ハードウェア不具合関連, ハードウェア不具合関連(電源), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

« ガソリン代の裏技とダイヤルアップ接続。 | トップページ | Excelを使う必然性。 »

ハードウェア不具合関連」カテゴリの記事

ハードウェア不具合関連(電源)」カテゴリの記事

パソコントラブル」カテゴリの記事

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

起動しない・起動が遅い」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13757/12341735/void
↑トラックバックをいただく際は、最後の「/void」を抜いてください。お手数ですがよろしくお願いいたします。

※あまりにも無関係なトラックバックが多いため、当面はトラックバックの公開は承認制にしました。トラックバックを送っていただいてもすぐには反映されません。ご了承願います。

※トラックバックをいただく際は、この記事のURLを記事中に記載(もしくはリンク挿入)願います。
この記事と無関係な内容であったり、明らかな宣伝もしくは宣伝活動目的と判断されるもの、トラックバック元がトップページへのリンクであるもの、もしくは当方が不適切と判断されたものは、公開の承認はなされません。あらかじめご了承願います。

この記事へのトラックバック一覧です: なかなか電源が入りません。:

コメント

お邪魔します。
数年前にあるメーカーの下請け作業で、コンデンサが原因のマザーボードの交換を百台単位でやりましたけど、それと同じかもしれませんね。その時の話では、法人でリースにかかっていたりすると『保守』で交換できるけれど、個人の分はユーザー登録もされていないケースがほとんどなので、お客様から言われた分しか対応しないとのことでした。
電池の発火問題と違って命にかかわることではないということでしょうか、難しいですね。

投稿: pts. | 2006/10/21 20:36:47

pts. さん
またまたびっくりするようなご経験をお持ちで…。
電解コンデンサは化学反応を利用した、ある種「生もの」ですから、ハードディスクのような「機械もの」に並んで劣化しやすい部品の一つですね。
電解コンデンサも、ICみたいにソケットになってたら、こういう時にうれしいんですけどねぇ(笑)。

投稿: ささもと | 2006/10/27 6:00:03

コメントを書く




※Spam対策のため、コメント公開時E-Mailは非表示となります。









※当面コメントは承認後の公開となります

« ガソリン代の裏技とダイヤルアップ接続。 | トップページ | Excelを使う必然性。 »