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2007年3月 7日 (水)

ハードディスクの耐久性。

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こちらは自社案件。
ホームページとタウンページで見ていただいたようです。

「パソコンが起動しなくなったんですけど、中にデジカメなどのデータがいっぱいあるので何とかしたいんですが…」

この手のトラブルは、ホントよくいただきます。

Windowsが起動しなくなってしまう要因はいくつかあります。

  • ソフトウェア的要因
    • ウイルスやスパイウェアなどの悪性ソフト(マルウェア)によるもの
    • システムに深く関わるソフトの不具合によるもの
    • ソフト同士の相性によるもの
    • ハードディスクに記録されたデータエラーによるもの
  • ハードウェア的要因
    • ハードウェア追加による既存ハードウェアとの衝突・相性などによるもの
    • メモリやマザーボードなど電気回路的な故障によるもの
    • ハードディスクの物理的故障によるもの
といったところが主だったところでしょう。

しかし、なんだかんだで最も多いのは、ハードディスク起因のトラブルです。
以前にも書いたような気はしますが、改めてもう一度書いてみたいと思います。

-----

私の知る限り/経験の範囲では、こちらに書いてあることがかなり的確です。

HDDに関する知識(エラー/故障/障害例など) :ハードディスクメンテナンス

要は

  • 3年以上使い込んでいるとトラブルが起きやすくなる
  • 5年以上だといつ壊れてもおかしくない
ということで、ハードディスクは消耗品であり、それがためにパソコンはいつまでも使い続けることはできないものだ、という認識が必要になります。

また、最近の報告によると、ちょっと常識を変える必要がありそうです。

ハードディスクは高温で利用しても故障は発生しない、Googleが検証結果を発表 :Technobahn インフォテック

こちらの記事をまとめると、

  • どうも「高温だから壊れやすくなる」ということはないらしい
  • 高温よりは低い温度下で利用した場合の故障率の方が高くなる傾向があるらしい
  • ハードディスクは常時アクセスがあり、回転している方が、こまめにスリープ状態に入るものよりも故障率は低くなるらしい
ということ。

つまり、どちらかというとこまめに電源を切るよりは、付けっぱなしぐらいの方がハードディスクにはやさしいということと、熱さに気を遣うよりは寒さに気を遣うほうがハードディスクは壊れにくいということが言えるようです。
奇しくも、私が経験則で言っていたこととほぼ同じです。
12月にハードディスクのトラブルが多い、というのは、統計的に見ても間違いではなかったということになります。
また、今回のお客さんも、3~4年ほど使い込まれたハードディスクであるということを考えると、3月になって急に冷え込んだ異常気象が引き金になった可能性もなきにしもあらず、ということになりますね。

今回は一応、現地でハードディスクを取り出し、IDE-USB変換ケーブルを使ってデータ取り込みを試みましたが、どうにもうまく認識してくれません。

この場合は、

  • ハードディスクが物理的な故障を起こしていて、そもそも読めない
  • ハードディスク上のデータエラーなどにより、IDE-USB変換ケーブルで認識ができないだけ
という2つが考えられます。

前者の場合は、データサルベージ専門業者に、数十万円単位の料金を支払ってのデータ救出をするかどうか、という選択を迫られることになりますが、個人での利用のデータ(デジカメ写真や住所録などのちょっとした書類など)程度だと、泣く泣くあきらめることになることがほとんどです。
後者の場合は、メンテナンス用のデスクトップパソコンで、IDE接続をきちんとしてやれば、案外救出できる可能性もなくはない、という感じです。
そこの判断はお客さんにしていただくしかありませんし、どちらにしても何の保証もありません。
お客さんも散々悩んだ挙句、「ダメ元」という前提で、持ち帰りでメンテナンス用PCでのデータ救出を試みてほしい、というご依頼をいただきました。
データは、お手持ちのUSB外付けハードディスクに入れてほしい、とのご依頼です。
こうなると、以前の記事の作業と同じような感じです。
持ち帰ってメンテ用デスクトップパソコンに取り付けて、早速チェック開始です。

メンテ用パソコンにリムーバブルケースで突っ込んで電源を入れると…自動的にチェックディスクが起動しました。
おびただしい数のエラーを処理し、バッドクラスタの印をつけた旨のメッセージが出て、チェック完了です。
これはこの手のハードディスクの場合は、ほとんどこうなりますね。
程度が軽いと、これだけで起動するようになるものも少なくありません。
まぁもしそううまく起動できたとしても、早いうちにディスク交換がベストですね。
ただ、今回はハードディスクのみの預かりで、外付けハードディスクに写真データなどのバックアップがメインのご依頼です。
とにかくデータの移動です。

しかし、困ったことに、ご家族数名のユーザーアカウントを分けて登録しておられましたので、「アクセス拒否」の嵐です(泣)。
これは、Windows2000でなら、フォルダの所有権やアクセス権の変更をしていけばいいのですが…ご家族数名ということで、アクセス権の変更は、意外と手間がかかりました…。
でも、今後は暗号化ハードディスクなども増えてくるでしょうから、この程度の手間の比ではないでしょうねぇ。
まぁ、暗号化ハードディスクに関しては、多分ご依頼は受けられないでしょうね。

なんとかデータの移動が完了し、お客さんに納品です。

お預かりした不良ハードディスクと、外付けハードディスクの納品のみで終わらせようと思ったんですが、お客さんいわく、不良ハードディスクを元に戻して、それで起動するかどうかを確認してもらえないか、とのこと。
一応、その作業は追加料金であることをご了承いただき、取り付けてみたら…。

なんと元通り起動しました。

お客さんの喜びようと言ったらなかったですね…。

なんでも、ご家族の思い出の写真や動画がいっぱい詰まったハードディスクだったとのこと。
数十万円も払うのもどうかとは思うけど、消えてしまうのはあまりにも寂しい…とのこと。
そうですねぇ、わかります、その気持ちは。

今回は、ハードディスクが完全な状態ではないので早めの修理をご案内、そしてバックアップに関しては100%の保証はしません、ということをお伝えして引き上げです。
実はお客さんはハードディスク交換程度はできるスキルをお持ちだったようですが、データの救出までは…という感じの方でしたので、ハードディスク交換でのリカバリはお願いしておきました。
ご自身でできるなら、それに越したことはありませんからね。

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2007年03月07日(水) 定番トラブル, データ救出・バックアップ, ハードウェア不具合関連(ハードディスク), パソコントラブル, パソコン・インターネット, フリーズ・ブルースクリーン・再起動・電源切れる, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

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コメント

いつも拝見しております。
ささもとさんの経験に比べれば微々たるものですが、私もHD修理の経験があります。
やはりHDは高温下で使用するべきではないと思います。
何台か熱抜きの悪いPCでHDクラッシュの例を見てきました。
低気温下でのHDクラッシュは「結露」によるものではないか、と推測しています。

投稿: jugemu | 2007/03/19 17:39:03

初めまして、普段より参考にさせて頂いております。

私は販売店のPCサポートにて各種サポートを行っているものですが、やはりHDDのトラブルは多いですね。
特にメーカーPCでリカバリ領域がHDDに格納されているものは、
ほとんどの方がリカバリディスクを作っていないのでメーカー行きになり、4万近い見積りが出ます…

参考になれば幸いですが、「HDD Regenerator」というHDDの磁性エラーを修復することができる便利なツールがあります。(シェアウェアですが)
Windowsのスキャンディスクでも手に負えないエラーでも、修復できることが結構ありますよ。
もちろん、修復できたとしてもそのまま使い続けるのは不安ではありますが…

投稿: hokuden | 2007/03/19 22:21:18

以前、バックアップ用にと購入した”耐衝撃性”の外付けHDDがイカれました。
買ってから数ヶ月でです(汗)
パソコン本体(デスクトップ)には保存せず、すべてそちらにデータを保存していたので、読めなくなった瞬間は痛かったですね・・・(--;)

で、原始的な「叩く」「振る」と動き出しました(笑)

今はノートPCを購入し、本体にすべて入ってます^^;

そして、デスクトップPCとそのHDDは売りました・・・(苦笑)
(データはもちろん専用ソフトで完全消去)

投稿: ミュウ | 2007/03/19 23:25:44

jugemu さん
コメントありがとうございます。
くだんの記事にもある通りで、「非常に高温」は別らしいです。
それがどれぐらいの「高温」を指すかで違ってはくると思いますが…。
触ってみて「あちちっ!」ってやけどしそうなほど、ってのなら壊れてもしかたないでしょうけどね。
日立のプリウス(CD/DVDデュアルドライブ機)みたいに、CPUクーラーにくっつきそうな場所にハードディスクがあるのは論外という気もしますが、それでも数年もつものも珍しくありませんし。

低温下のトラブルは、基本的に結露ではないと思います。
結露ならばハードディスクにのみ起こるわけではない、むしろCPU周りで起こっていてもおかしくないからです。
ハードディスクのケース内での結露もありえないでしょうし。

どこかの記事で読んだ記憶がありますが、低温下のトラブルは、「ヘッドへのフラットケーブルの柔軟性の低下によるもの」もしくは「ヘッド周りの熱収縮によるもの」と私は考えています。
この場合、寒い状態で電源を入れた直後に書きこまれたデータを、HDDが温まってから読みに行くときにエラーが発生するのではないかと思います。
こういうエラーの場合なら、物理フォーマットで復活するのも理屈としては合っていると思います。
まぁ、エラーの出た状況ではそこまでわかるわけもなく、物理フォーマットで復活するかどうかというのも完全に結果論になるんで、そこまではできないんですけどね。
私は、ハードディスクを触ってみて、結露しそうなぐらいに冷たい時は、場合によっては確認のためにドライヤーを使って暖めることもありますよ。


hokuden さん
コメントありがとうございます。
ウチでもそういうPCはメーカー送りなので断らなければならず、困っています。
http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2004/12/post_10.html
http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2005/02/post_9.html
かと思えば、きっちり作ってくれている人もいたり。
http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2006/02/post_37f0.html
まぁいろいろですね。
実際、NECの場合は、最近のは知りませんが、リカバリCDを作る際に、確実にするためにCD-Rをゆっくり焼いて確認までするので、全部で2~3時間かかるのが普通ですので、ほとんどの人は、やらないでしょうねぇ。


ミュウ さん
コメントありがとうございます。
「バックアップ」というのは、基本的には「控えを作って紛失や破損に備えること」なんで、二重化しておかないと「バックアップ」とは言えませんよ…。
それにしても、いくら対衝撃性のケースだからといって、叩くのは…。
ちなみに、昔のベアリング軸受のHDDは、古くなったり寒くなったりすると起動できなくなることがありました。
軸受のベアリングが固まっているんですね(笑)。いやまじめな話。
そういうときは、HDDを取り出し、ディスクの軸受を中心にして、ドアノブを回すように手首のスナップを利かせて数回「くいっ、くいっ」とひねります。
そうすると動き出します。
…冗談みたいな話ですけど、ホントですよ!!!何度もやりましたから。

投稿: ささもと | 2007/03/21 9:01:21

管理人様、はじめまして!突然の書き込みで失礼いたします!

この度、新しい無料ブログサービス、
「Risppa Blog(リスッパ・ブログ)」がオープンいたしました!
まだまだサービスを開始したばかりなのですが、
すでに沢山の方々にご利用いただけております。
当ブログサービスは、
1つのメールアドレスで、いくつでもブログが作成でき、
画像などの容量も無制限です!
更新もラクラク。可愛いリスッパ君が目印です。
管理人様が現在ご使用になられているメールアドレスのままでも、
アカウントを作成していただけます。
サービスはすべて無料なので、是非一度お試しください!
なお、不適切な場合このコメントを削除してください。
何卒よろしくお願いいたします。
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投稿: 新・無料ブログサービス「リスッパ!」 | 2007/03/22 22:17:28

ささもと管理人様>確かにバックアップではないですね^^;
正確には「保存用」でした。スミマセン;
回転ですか・・・(笑)機会があったら試してみます。

投稿: ミュウ | 2007/03/23 21:54:14

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