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2007年10月31日 (水)

「賞味期限切れ」に思う事。

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最近世間を騒がせている、

賞味期限切れ・消費期限切れ食品の問題。

これだけなら、パソコンとはちょっと関係ない話かもしれませんが、ちょっと気になったのはこちら。

ミスタードーナツ、賞味期限切れのシロップ使用 :NIKKEI NET BizPlus:知財・総務
在庫管理バイト任せ 商品の製造日記録なし 船場吉兆 :asahi.com: 社会

そろそろ聞き飽きた感のあるこれらのニュース。
でも、ミートホープ事件や赤福事件とは、ちょっと違うところがあります。

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これらの記事を引用してみます。

ミスタードーナツ、賞味期限切れのシロップ使用 :NIKKEI NET BizPlus:知財・総務

 「ミスタードーナツ」のミルク飲料「フルーティミルク」(280ミリリットル、税込み294円)に、賞味期限が切れたシロップを使用していたことが分かり、運営するダスキンは31日、同飲料の販売を中止した。同社に健康被害を訴える報告はなく、人体への影響もないことをメーカーと確認した、としている。

 ダスキンによると、販売されたのは北海道から鹿児島県までの36都道府県にある181店、計1075杯だった。シロップは10月1日で賞味期限が切れていたが、3種類あるフルーティミルクのうち、メロン味とストロベリー味に使用していた。フルーティミルクは3月から沖縄県でテスト販売し、6月からは全国で本格販売していた。

 ミスタードーナツ本部のスタッフが10月1日に賞味期限が切れることを9月25日に全国の全店舗にメールで伝えたが、店側が見落としていたことが原因という。賞味期限を巡る問題が相次いでいることから、今月30日に本部スタッフが九州の5店を訪問し、在庫を確認したところ、問題が発覚、全店舗から聞き取り調査したという。

在庫管理バイト任せ 商品の製造日記録なし 船場吉兆 :asahi.com: 社会

 高級料亭「吉兆」を展開するグループ会社「船場吉兆」(大阪市)が福岡市の百貨店で消費・賞味期限切れの菓子を偽装販売していた問題で、同社が個々の商品の製造日を管理せず、本社側は販売数も把握していなかったことがわかった。在庫を管理していたアルバイト店員は偽装した動機を「売れ残りを自分の失敗と思われたくなかった」と説明しているという。食品衛生法違反の疑いで調べている市も、ずさんな管理体制が期限ラベルの張り替えを繰り返す土壌を生んだとみている。

この記事の内容からいろいろ推測すると…。

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まずはミスタードーナツの場合。

賞味期限切れを全店舗にメールで伝えた、とあります。
要するに、末端の店舗がずさんだった、とい言いたいようです。

それでも全国1280店舗のうち、実に181店もが守られなかった、というのは、末端の責任ではなく、完全に組織の問題だと思います。
まぁ、普通の話であれば、「全店舗に伝えた」というのはあってしかるべきでしょう。
でも、2店や3店ではなく181店も守られなかった、というのはどう考えても異常です。
数字から考えても、本当はそんなメールなど存在しない、あるいは山ほどの別件にまぎれて埋もれてしまうようなぞんざいな通達だったのでは?と言われても仕方がないかもしれません。
本当にそうだったかどうかなんて、外部の私にはわかるわけもないのですが、報道の内容からすれば、

「賞味期限切れぐらい、言われなくても末端の店舗のほうで管理するのが当然だ」

という雰囲気がありありとうかがえます。
ミスタードーナツの店舗は、大多数がフランチャイズ制ですので、厳密なマニュアルがあるはずです。
でも、その守られるべき「厳密なマニュアル」というのが、時には落とし穴になる場合もあるのです。

「極限までマニュアル化された仕事」というのは、「やるべきこと」だけが書いてあるわけではないのです。

「それ以外の余計な事をするな」

ということでもあるわけです。

私に回ってくる委託の仕事でも、そういうのがあります。
パソコンの個々の画面まで載っている厳密な手順書が付いてきて、

「それ以外の画面が出たら、必ずセンターに連絡をください。また、手順書以外の余計な部分をいじらないでください」

といった注意書きがあったりします。
つまり、

他の事にはわき目も振らず、余計な事をせず、書いてある事だけをやれ

ということでもあるわけです。
ですので、少々「あれ、いいのかな?」ということでも、手順書に沿ってその通りにやる必要があるわけです。
つまり、「これ、書いてないけど、ホントはやったほうがいいんじゃないの?」という部分でも、

「マニュアルに書いてないことはやらなくていい」
「言われた事を忠実に、口答えをせずにその通り実行する」

ことを求められます。
委託の仕事というのは、極端な話、アルバイトなどに仕事を任せる場合と同じで、こうでなくては困るわけです。
ということは、つまり、

マニュアルが間違っていた・抜かりがあったとしても、その通りに実行される

ということです。
つまり、

情報の上流が間違った情報を流したならば、あくまで上流側の責任であり、下流には責任はない

ということ。

私に取って、これは、以前在籍していた会社で学んだ事です。
当時、まだ主任にもなっていない平社員の私が、各営業所へ流す情報の統制をする仕事に就いたことがあります。
まぁ若いうちのことですから(苦笑)、私も間違った通達を流してしまった事がありました。
とある書類の処理に関してのことで、とある項目が抜けていて、フローに沿って手元に戻ってきてからそれが発覚し、全てがやり直しになってしまいました。
当然ながら、こっぴどく叱られました。
間違った情報を流してしまったら、迷惑を被るのは何も知らない情報の下流側の人であって、責任は情報の上流側にあるのだ、と。
だから、間違いのない様、抜かりのない様、細心の注意を図らなければならない、と。
結局、時間がないので徹夜で見直しをして、全国の営業所に平謝りです。
手順書・通達・マニュアルの類というのは、それほどまでに重要なものなのです。

マニュアル化された仕事では「それぐらい各自で判断してよ」は通用しないのです。

そんなものが通用していては、何のためのマニュアルか?ということです。

とはいえ、対人スキルの部分までは100%のマニュアル化はできませんので、各自のスキルが求められるのは確かなんですけどね。ここら辺は線引きの難しいところです。

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次に吉兆の場合。

要するに、

アルバイト店員が勝手にやったのでアルバイト店員個人が悪い

と言いたいらしいです。
が、「売れ残りを自分の責任と思われたくなかった」というところから推測するに、売れなかった責任をバイトにまで押し付けている、という組織体質が浮き彫りにされています。

アルバイトを雇うということは、「責任範囲を明確にし、失敗しても社員がフォローできる範囲の仕事だけ任せる」ということ。
期限偽装をやったのは、確かにアルバイト店員でしょう。
しかし、これはミス・不注意ではなく、故意にやった偽装ですから、

アルバイト店員に売れない責任を感じさせるような状況を作り出しているのは、あくまで経営側の問題

なのです。
売り上げだけしか管理していないズサンさも、それをうかがわせます。

責任を持たせたいなら、アルバイトではなくきちんと社員として雇うべきであって、何でもかんでも人件費削減のために派遣やバイトで済ませている、という風潮がはびこっているから、こういう問題があちこちで続々と発生するのです。
時代の流れが速くなっていることは事実ですが、だからといって人材が育つのも早くなっているわけでは決してありません。
企業にとっても、流れの速さゆえ、労働力をも短期的なスパンでしか見れなくなっているから、一から人材を育てる余裕もなく、どうしても即戦力の派遣社員に頼り、教育期間を金で解決、という安直な流れになってしまうのでしょう。
そういう従業員は、金でしかつながりのない会社としか考えませんから、愛社精神などというものはかけらもありません。
それでも仕事はきちんとやるので、短期的にはそれで業績は延びるでしょうけど、人材構成が脆弱なため、

優秀な人材は、結局はそういう会社をキャリアアップの踏み台としかとらえません。

つまり、優秀な人材が定着せず、すぐに出て行ってしまいます。
正社員にしても、安直なリストラで早期退職を募集すると、使えない社員が残り、優秀な社員から出て行くという、裏目に出る会社はみんなこれです。
こうなると、人材を大事にしない企業は、企業としての体力はほとんどなく、ちょっとしたことで傾きかねないことになるわけです。

こういうのは理想論かもしれませんが、派手に浮き沈みをする会社ではなく、堅実経営をしている会社は、こんなことにはなっていない事を考えると、決して理想論だと片付けられないと思います。
だからこそ、社長というのは偉い人なんだと思います。
私のところのように零細では、なかなかそのレベルまで上がれません…。

まぁ、私の仕事もいわば「職人の域」ですから、アルバイトに任せる、というわけにもいきませんし、同じレベルの人材がある程度揃わないとどうにもなりませんし、かといって零細ですから1からたたき上げるというわけにも…ねぇ。
まだしばらくは零細のままでしょうかねぇ…。

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