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2007年11月16日 (金)

作業途中で止まります。

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「ファイルを開こうとすると止まってしまうんです」

…と問い合わせを頂いた、歩いて10分ほどのところにある、とある事務所。
電話だけで何とかなるものでもない(何とかなったらこちらは商売になりませんし(^_^;))ので、とにかくお伺いです。

お聞きしていると、3年ほど使い込んでいる機種で、メインの処理は、とあるデータベース。
顧客管理などで使っているので、止まるのはとても困る、とのこと。

3年ほどお使い、とのことでかなりピンと来る症状はあるのですが…。

とりあえず起動してもらい、症状を見せていただきました。
最初は確かに起動します。
で、そのメインの「データベース」を起動してもらいました。

…確かに、ずいぶん起動に時間がかかりますねぇ。

「ああ、そうです。いつもこれぐらいかかります。で、3回ほど起動すると止まってしまうんです」

メモリを確認してみたら…ああ、やっぱり。

メインメモリが256MBしかありません。

データベース処理をするのに、このメモリは少なすぎますよ…と説明しながら何回か起動していると。

マウスカーソルが動かなくなりました。
キーボードも、NumLockを連打してもランプが点滅しません。

こりゃ明確にフリーズですね。

じゃあ、まずはアレを見てみますか。

-----

スリム筐体の本体を立てて使っておられますが、後ろと上に排熱ファンがあります。
手をかざすと…かなり暖かいです。
まるでファンヒーターです。
こりゃ確定ですね。

筐体を開けてみました。

Before
↑クリックで拡大します

うーん…こりゃひどいな…。
各ファンの周りだけじゃなく、マザーボード周りもホコリだらけです…。

CPUクーラーは特にひどい。
放熱フィンの隙間という隙間にホコリがびっしりです。

こりゃ放熱不良の典型ですね。
おそらくこんなことだろうと思って、エアーダスター(エアスプレー)を用意してて正解でした。
さっそく掃除機をお借りしてホコリの除去です。

この時に注意しなければならないのは、

  • 決してブラシを使わないこと
  • 吸い口をボードに当てないこと

これを守らないと、静電気でボードを壊してしまいます。
知らずに掃除機の吸い口をブラシにわざわざ替えて持ってきてくれる人や、何万ボルトも帯電した静電気モップを持ってくる人の多いこと多いこと。
また、ブラシでなくても、掃除機の吸い口は、常に静電気発生源となっているので、電気回路に触れるのは厳禁なのです。
集積度の高いICの場合は、内部のトランジスタはMOS構造といって、
  • M=メタル(配線)
  • O=オキサイド(酸化膜=絶縁体)
  • S=セミコンダクター(半導体)
というサンドイッチ構造で、電流ではなく電圧で半導体の電子を呼び寄せたり突き放したりでON/OFFを行う構造です。
こういった構造で、静電気が回路に触れると、電流の行き場所がなくなり、絶縁体である酸化膜を突き破り、トランジスタを破壊します。
ですので、こういうホコリを除去する際は、

エアーダスターなどでホコリを吹き飛ばし、それを掃除機で吸い取る

という形がベストといえます。

ということで、

ぶしゅしゅしゅ~!!
ぶいぃぃぃ~~ん
ぶしゅしゅしゅ~!!
ぶいぃぃぃ~~ん……

をくりかえして、こんな感じです。

After
↑クリックで拡大します

まさしくビフォー・アフターって感じですね…。

特にCPU放熱フィンは念入りにやっておきましたので、かなりキレイになってます。
ということで、フタを閉めて電源ON。

排熱ファンからの風は、意外とひんやりです。
これなら問題なさそうですね。

で、問題のデータベースを何度も何度も起動・終了を繰り返し、問題ない事を確認。
放熱ファンからの風は、生ぬるくはなっても、先ほどのようにファンヒーターみたいに暖かい風にはなっていません。
ということで、

原因は、明らかにホコリによる放熱不良

ということで解決です。

一応、データベースの起動と終了でどれぐらいメモリ状況の変動があるかを、タスクマネージャのグラフでお客さんにお見せしましたが、メモリ増設は見送られました。
業務で使っているPCに、数千円程度でできる劇的なチューンナップですから、ケチらないほうがいいんですけどねぇ…。

それにしても、前回と同じくホコリによる放熱不良です。
実は書いてませんが、他にも似たようなトラブルの問い合わせや対処をやってます。
今年の夏のように暑い最中ならともかく、どうしてこう冷え込んだ時期に放熱不良のトラブルが重なりますかねぇ…。
不思議です。

追記(2008/10/19)
PC"落ちる"…原因はホコリ?! :夕刊フジBLOG
こんな具合に、似たような話はどこにでもあるようで…。

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2007年11月16日(金) 定番トラブル, ハードウェア不具合関連, パソコントラブル, パソコン・インターネット, フリーズ・ブルースクリーン・再起動・電源切れる, 基本操作・便利技関連, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

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コメント

お久しぶりです(覚えてないかもですね)

ホコリによるトラブルは多いですね。
経験上、こういうPCのHDD破損率はかなり高いと思います。

自分もエアダスターお得用を持ち歩いてます。
月に3本くらいは消費します。
お手軽100Vコンプレッサーみたいのが欲しいんですけどねー。

投稿: cp9a-tme | 2007/11/28 23:01:10

こんばんわ。
ほこりが無くても放熱不良が原因と思われることがありました。
買ったばかりの○OTECのスリムPCです。
新品なのにフリーズ、それを繰り返し、結果SYSTEMフォルダ内ファイル破損、Winodws起動せず(^^;

ヘルプ出動。とりあえずファイル修復。Windows起動。
電源入れて静かだなぁと思ったらなぜかケースファンが回ってません(笑)
むむーと思って、温度チェックするとCPUはともかくHDDが高い!
こりゃ放熱不足でエラー?
マザーが市販品のECS製だったので、了承を得てBIOSを最新に。
メーカーロゴは出なくなりましたが、ケースファンもCPUファンも元気に回ります。
多少うるさくはなりましたが、使ってみてもらいました。
2、3日後にまったく安定していますと連絡が。
うるさいですか?ってきいたら、これくらい気にならないとのことで。
メーカーさんも静かさを追うのに熱のことは考えてないんですかねぇ。

投稿: ぶいち | 2007/11/29 20:36:12

この記事を読んだ直後、デフラグやウイルススキャンの途中で電源が落ちる症状のPCを扱いました。
ノートなので慎重にふたを開けてこの記事の注意に留意しつつ掃除。
あまり埃はたまっていない気がしましたが、後で聞くとすこぶる快調とのこと。

物理層あなどりがたし、です。

投稿: ふみふみ | 2007/11/29 21:38:13

スリムや静穏って家庭では重要ですけどねー。
安定性との兼ね合いって難しそうです。

今年の夏は気温も高い事もあって、CPU周りや
HDD周りの物理的なトラブルが多かった気がします。

温暖化の弊害はPCにも少なからずある様です・・・。

投稿: cp9a-tme | 2007/12/03 0:55:05

 「ブラシ」とあるが、どういうブラシがいけないのでしょうか?。
 私は豚毛の筆をよく使ってますが、これで半導体を壊したとかの経験はない。静電気はシャーシに触るとか、GNDを触るとかしていれば大丈夫だと思いますが。

投稿: テツヤ | 2008/05/23 12:29:51

テツヤ さん
リンク先のサイト、見させていただきました。
CRTの筐体の内部の「静電気」は、人体に影響のある部分の話です。観点がまったく違います。

パソコン内部の半導体は、記事にも書いたとおり、大部分はミクロン単位の微細なMOS構造です。
ミクロン単位の物ですので、人間の手に衝撃を感じない程度の放電が起こる(=空気中に放電する)程度の電圧があれば、いとも簡単に破壊されます。
そもそも静電気がバリバリ発生しているCRT筐体内部の半導体となんて、比較になりません。
(CRT一体もののPCもありますが、PC部分と回路は明確に分離されています)
PC基板において、豚毛ブラシでこすることがエアーダスター以上だとは到底考えられません。
豚毛のブラシがどれぐらい静電気を発生するかわかりませんが、おそらくそういうCRT掃除用のブラシは柄が絶縁体でしょうから、放電するとしたら基板側でしょう。
私ならPC基板には絶対に使いません。

あと、CRT筐体の分解は、命への危険があるため、絶対に素人に勧められるものではありません。がんばればできそう、なんていうレベルの話は避けたほうがいいと思いますよ。
あの文章では、「『何とか可能です』『大丈夫です』とか書いてあるので参考にしてやったら感電して後遺症が残った」と訴えられたら…「責任は取れません」「無保証です」といった意味合いの文言はありませんし、どうでしょうね。

投稿: ささもと | 2008/05/23 22:03:39

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