それは不良品ではありません。
こちらは、無線ルーターの設定依頼のお客様。
「もう散々あれこれやりつくしたんですが、つながらないんです。なんとかしてください」
…うーむ、そのお話からすると、かなり悩まれたようですね。
まぁそうでなければ、私に声がかかるというわけではないでしょうけど。
お伺いして現象確認。
…確かにつながりません。
こちらのお客様の回線は、某光回線のブリッジモデム(ONU)接続。
ルーターは、PLANEXのBLW-54CW3。

PLANEX WPSボタン搭載 IEEE802.11g/b 高機能・ハイパワー無線LANブロードバンドルータ BLW-54CW3
しかしまぁ、無線ルーターもずいぶん安くなったもんですねぇ…。
最初、てっきり無線がつながらないかと思っていましたが、無線はつながっているんです。
つながらないのは、その先なんです…。
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設定画面を見ても、プロバイダからIPアドレスをもらえていません。
ルーターがプロバイダへつながらない状態が続いています。
つまり、ここでの問題は、PPPoEの認証が通らないということ。
こうなると、パソコン側の設定の問題ではなく、単純にルーターの問題。
まぁ、お客様もそれなりに散々悩まれたんですから、いまさらパスワードの入力間違いとかはあろうはずがなく、パスワードの入れ直しやDNSの手打ちなど、わかる範囲でいろいろやりましたが、当然ながらダメ。
…これ、ルーターがおかしいんじゃないですかねぇ?
「実は別の業者さんにも見てもらって、同じことを言われたんで、交換してもらったんですけど…」
…( ̄△ ̄;
そ、そうですか…。
そうでしょうねぇ…。
とりあえず、こういう場合の動作検証用に、無線ルーターを持っているので、そちらにつなぎ替えて、お客様のユーザーID・パスワードを設定したら…いともあっさりつながります。
これでルーターがおかしいのは実証できましたが…一度新品と交換しているってことですから…うーむむむむ。
とりあえず、ネットにつながっている今の状態で、メーカーサイトを開いてみたら…。
新しいファームウェアがリリースされてました…。
PLANEX:ダウンロード:ブロードバンドルータ:BLW-54CW3
ルーターの設定画面からバージョンを表示させると、「Version 11.4.3.4.1j_b2」。
サイトでリリースされている新しいバージョンは、「Version 11.4.3.4.1j_b4a」。
今搭載されているのは、どうやら一番古いバージョンのようです。
(お伺い時点ではこれが最新版でした。この記事の公開時点では、「Version 11.4.3.4.1j_b5」が最新となってます。とはいえ、バージョン表記が違うだけのようですが…)
しかも、よくよく見ると、「PPPoE接続に問題があるのを改善した」と出ています…。
これじゃこの回線ではつながらない、というのは充分に考えられる話です。
「ええ~?店の人に『○○(今回の回線)でいけますか?』って聞いて『OKです!』って言ってたから買ったのに…」
お客様は当然お怒りモードで店へ電話。
しばらく揉めてましたが…
「ダメです…『それは不良品ではありません』と譲らないんで、もういいです。もうあの店からは買いません」
店側の主張は、「PPPoEを使わない、たとえばフレッツ光プレミアムなどのルーターありの環境であればつながるだろうし、メーカーは回収をしているわけでもないし、メーカーサイトではファームウェアの公開で対応してるので、それは不良品とは言わない」とのこと。当然ながら「返品には応じるつもりもない」、とのこと。
( ̄△ ̄;
ダメダメな対応ですよねぇ…これじゃお客様の信頼なんて得られるわけないでしょ…。
要するに、
どんな初心者であっても、パソコンを使う以上は、ルーターがおかしければファームウェアのアップグレード程度のことは自分で調べ上げて自分でやれ
ということです。
ムチャクチャ言いますよねぇ…。
それが通るなら、私のようなパソコン出張修理業者なんて、商売あがったりじゃないですか…。
ここでメーカーであるプラネックスにねじ込んでもいいんですが、おそらく同じ対応でしょうし、「販売店に言え」と言われるのがオチでしょう。やるだけ無駄です。
ということで、ファームウェアのアップグレードをしておきました。
無線ルーターのファームウェアのアップグレードって、いろいろ面倒なんですよね。
設定用パソコンのIPアドレスは、DHCP自動取得ではなく手動設定で固定にしておく必要があったり、無線接続ではダメだったり。
そんなもん、初心者にできるわけなかろうに…。
途中で停電やブレーカー切断にならないかとヒヤヒヤしながら、アップデート開始。
無事完了したので、バージョンチェック。
…うん、問題なくアップデートできてます。
では早速コレでつないでみますか。
…うーむむむむ、やっぱりつながらんではないか!!!
最終的には、設定情報に書かれた手動設定用DNS情報を打ち込んでやるとつながりました。
もしかしたら、MACアドレスなどの関係で、接続までに時間がかかっているだけということも考えられますが、検証用ルーターはDNSを手打ちする事もなくあっさりつながったところを考えると、どうもこのルーターの接続性の問題だと思われます。
まぁ、ADSLの出始めの頃は、似たような問題は時々ありました。
そのせいで、私も一時期はルーターをいくつも買い換えてましたし…。
でも、今時その程度の事で悩む羽目になるなんて、珍しいですよねぇ…。
とりあえず、お客様としては、接続出来る様になったので、何とか収めてもらえました。
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それにしても、私の前に来た業者は、どうやら大手の業者らしかったんですが、検証用のルーターにつなぎかえる事もせず「ルーターの初期不良です」と言い放ってそこそこの料金を取って帰ったらしいのです。
どこのアルバイトですか、その作業員は…。
私も法人案件や委託案件で行く事があり、確かにギャラは安いです。
まるでアルバイトみたいなギャラだったりする事もあります。
この業界は、そういうのが通例だったりしますが、作業員自身も、それ以上のスキルがあっても「それ以上」をあえてしなかったりする(要は「ギャラ相応の仕事」しかしない)ことが多いようです。
それでは、結局は自分にはね返ってくることになるのに…。
「ギャラ相応の仕事しかしないからギャラを叩かれる」ということに気付いていない作業員は淘汰されるだけです。
委託案件であっても、私は、自分の持つスキルをきちんと使って、エンドユーザーさんから頂く料金に見合う(もしくはそれ以上の)仕事をしていきます。
そうしなければ、自分のギャラはもとより、やはりお客様にご満足いただけないわけですから。
2008年05月29日(木) 定番トラブル, ソフトウェアアップグレード関連, ソフトウェア不具合関連, ネットにつながらない・遅い, ハードウェア不具合関連, ハードウェア不具合関連(無線LAN), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 企業(メーカー・プロバイダ等)の姿勢, 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)












































