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2008年8月10日 (日)

ハードディスクが動かない?

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こちらはノートパソコンの電源が入らない、とのことでご依頼をいただきました。
パソコンは、ソニーのVAIOノート。

「電源が入らない」という現象は、以前にも書いたことがあるのですが、そのノートは「内蔵バックアップバッテリーを満充電にするために約24時間ACアダプターをつないだままにしておく」という方法。
逆に「メインバッテリーとACアダプターを外してしばらく放置」という方法をとるノートパソコンもあります。
お伺いしてもこればっかりは時間のかかるものですので、電話問い合わせがあった場合は、まず説明書を読むように指示した上で、どちらか適切な方を試してもらい、説明書がなければ両方を試してもらうように電話で指示してます。
でも、これだけだと何の利益にもならないんですけどね…。

今回は、両方試してダメだったので、メーカー修理しかないわけですが、メーカー修理に出す前にデータ救出してほしい、というご依頼。
この手のご依頼は、かなり多くなりました。
いかにPCメーカーや販売店がデータ救出に消極的か、ということの裏返しなんですが。

とはいえ、状況が状況だけに、ハードディスクが生きているという保証は全くないので、

  • データが取り出せるかどうかに対しては全くの無保証
  • データ取り出しができても完全性に関しては全くの無保証
  • 市販品のディスクのデータなど、著作権的に問題のあるデータに関しては、一切関知しない
ということを念押しして、データ移動先のハードディスクをご用意いただくようお願いしてお伺いです。

さて、お伺いしたのはいいんですが…。

ノートパソコンの電源に関しては、電源を押しても一瞬LEDが点灯するだけでそれ以上何も起こりません。
バッテリーをつけても外しても変わりません。
これはもう内部の電源回路がダメですね。メーカー修理確定です。

所定の裏蓋を外して、内蔵されている2.5インチのハードディスクを取り出して、IDE-USB変換ケーブルを取り付け。
持ってきたメンテ用ノートパソコン内蔵のUSBは1.1なので、USB2.0のPCカード経由で接続です。

…動きません。ハードディスクを認識しないのです。

うーむむむむ…もしかして、このドライブ、やっぱり壊れてる?

-----

内蔵のUSB1.1につなぎ替えてみた。

…認識します。
うーむむむむ………。

どうやら、このPCカード経由では、このハードディスクは電力不足で動かないらしい…。
USBは、ポートひとつ最大で500mAまでしか使えません。
しかし、PCカードのUSBアダプタは、構造上、実はそこまで供給電流を確保できないわけです…。
そこで、電力不足を補うために、内蔵USB端子から電力をもらうためのケーブルも、このPCカードの添付品にあったりするんですが、今回は置いてきてしまいました…。

いままでそういうことがなかっただけに、ちょっとびびりましたね。
それに、USBハブもあったのですが、電力を供給するACアダプタがなかったのです…。
USBハブ自体も電力を食うので、これでは何の足しにもなりません。あかんがな。

まぁ、データ救出の場合、こういったIDE-USB変換ケーブルでは、ちょっとしたディスクエラーがあったりすると、案外認識できなくなることも多いので、こういう事態も想定の範囲内です。
そんなこともあろうかと積んでおいたメンテ用のデスクトップパソコンを、クルマから持ってくることにしました。

IDE接続と、SATA接続は、交換トレイを装備してあり、ハードディスクはケースを開けなくても交換できるようにしてありますので、まさしくデータ救出用と言えます。

でも、今回はIDE-USB変換ケーブルででも認識していますし、お客様に用意してもらっていた外付けハードディスクもUSBですので、両方USBケーブルでつないで、データ救出を行いました。

この手の作業がなぜ販売店やメーカーでは手を出せないのかというと、先に念押しした内容のように、火中の栗を拾うようなものだからです。

パソコンの修理というのは、本来なら、完全に元通り(お客様が故障に遭遇する直前の状態)にするのが理想ですが、ハードディスク故障の場合は、それは基本的に無理です。
かといって、中途半端な戻し方では、金額を設定しづらい。
一番お目当てのデータが出てこないとクレームになるからです。

ハードディスクデータ救出業者の見積が数十万単位とびっくりするほど高額なのは、こういう部分があるからです。
確かにそれなりの繊細な作業を行うこともある(そうでない場合もそれなりにあるでしょうが)ので、それなりの金額になるのは確かですが、やはりそれなりの覚悟を持って依頼をいただきたい、ということなのでしょう。
データ救出業者にそれなりの金額を積むよりも、やはり日頃のバックアップというものの方が、面倒でも安上がりとなるわけです。

そんな話をしながら、そこそこ溜め込んだデジカメデータなどのデータを、結構な時間をかけてコピーし、作業は終了です。

こうやって、データコピーなどの待ち時間って、お客様といろんな話をしながら過ごすわけですが、そういう時にそれなりの間を持たせることができるほどの話題を用意しておかないと、この仕事、なかなかしんどいですよね(笑)。

前回にも書きましたが、やはりパソコンを使うのも人間ですので、パソコンの修理をする仕事というのは、パソコンの知識もさることながら、対人スキルもきちんと持ち合わせていないとダメですね。
時々、ちょっとパソコンを自作できる程度でこういう商売を立ち上げる人がいますけど、「人の相手より、機械の相手の方が楽」なんて言ってるマニアな人は、すぐ頓挫します。そういうものです。

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2008年08月10日(日) データ救出・バックアップ, ハードウェア不具合関連, ハードウェア不具合関連(ハードディスク), ハードウェア不具合関連(電源), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 基本操作・便利技関連, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

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コメント

HDDディスクがカッコンカッコン言うだけでキュイ=ンって回転音聞こえない場合は振ってみると動く奇跡があるようです(笑)
まねはしないで下さい((汗

投稿: 965 | 2008/08/18 11:31:37

最後の文、とても同意致します。
私も美容関係だと対人スキルがかなりウエイトを占める仕事ですから笑

それにしても相変わらず勉強になります。
今後も楽しみにしております。

投稿: 上田 | 2008/08/18 11:36:25

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