ウイルス対策ソフトをご利用の場合、「トロイの木馬」を誤検出する記事があります。警告が出た際は、こちらの記事をごらんの上、お知らせいただければ幸いです。

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2009年2月21日 (土)

ひどい断片化にはデフラグを。でもこの断片化は…。

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こちらは、「パソコンの起動が遅かったりフリーズしたりするので見て欲しい」とおっしゃるお客様。
パソコンはNECのVALUESTAR L、VL300/5D。

VL300/5D VL100/5D | ■VALUESTAR L 仕様一覧 :121ware.com

立体(3D)モデル > VALUESTAR :121ware.com
↑立体映像をドラッグしてぐりぐり回せます(笑)。

WindowsXPのSP1プリインストールですので、XPが登場して一段落した頃のものです。
機種を聞いたときは、単純にメモリが少ないだけだと思いましたが…。

-------

お伺いして現象確認。

…って、起動画面が「WindowsXP HomeEdition」なんて書いてます…。
SP1のままですがな…。

デスクトップが現れて、タスクトレイを見ていると…セキュリティ対策ツールがインストールされてます。
落ち着くまでそこそこ時間がかかってますが、まぁ7~8分程度。
早くはないですが、まぁこの構成ならこんなもんかな…。

フリーズは不定期に起こるので、何が引き金かはお客様もよく分からない、とのこと。
ワードを使っていた時だったり、インターネットを見ていた時だったり。

こういう場合は、たいていはメモリ不良だと相場は決まってます。

ということで、「Ultimate Boot CD」でmemtest86を起動してメモリチェック。

…エラー出ません…。

こんな具合に、現象の引き金が分からなければ、イベントビューアーでエラーが出てないかをチェックすれば、案外簡単に原因を特定できる場合があります。

イベントビューアーを開くには、スタートメニューなどから「マイコンピューター」アイコンを右クリック → 「管理(G)」 → 左側の「イベントビューアー」をクリック。
右側に「アプリケーション」「セキュリティ」「システム」とあるので、それぞれをクリックして、赤いペケ印がログの中にないかどうかをチェックしていきます。
たいていは、「アプリケーション」か「システム」の中で異常を見つけることができます。

…ありましたありました。

イベントの種類: エラー
イベント ソース: ESENT
イベント カテゴリ: General
イベント ID: 490
説明:
wuauclt (2380) 読み取りまたは書き込みのためにファイル "C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edb.log" を開こうとしましたが、システム エラー 32 (0x00000020): "プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。 " が発生したため開けませんでした。ファイルを開く処理は、エラー -1032 (0xfffffbf8) のため失敗します。

詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。

これと、
イベントの種類: エラー
イベント ソース: ESENT
イベント カテゴリ: General
イベント ID: 490
説明:
wuauclt (2380) 読み取りまたは書き込みのためにファイル "C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edb.chk" を開こうとしましたが、システム エラー 32 (0x00000020): "プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。 " が発生したため開けませんでした。ファイルを開く処理は、エラー -1032 (0xfffffbf8) のため失敗します。

詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。

これ。

いくつも見受けられるので、お客様に聞いてみると、おかしくなった時間帯とほぼ一致するようです。

ネットで調べてみると、edb.logとedb.chkは、どうやらWindowsUpdate関連のログファイルとデータベースファイルらしいです。
どうもファイルが壊れているっぽいので、年数的に考えても、ディスクのエラーが考えられます。
ということで、Cドライブのエラーチェックをかけてみることに。

WindowsXPでは、エクスプローラー表示からドライブを右クリックし、プロパティから「ツール」タブ内「エラー チェック」からディスクチェックをかけることができます。

ディスクのチェック

このように2つチェックを入れると、再起動後にチェックをすることになります。

長い時間をかけて、エラーチェックが完了。
やはり、edb.logとedb.chkがおかしかったようです。修正がかかっていました。
再起動してみたのですが、やはり同じエラーがイベントビューアーに残ります。
WindowsUpdate関連のログであれば、なくても作成しなおすでしょう。とりあえず、ファイル名を書き換えて再起動。
どうやらエラーは出なくなっているようです。

とりあえず、メモリは手持ちのもので512MBがあったので増設。
でも…それほど早くはなりません。

…うーん…デフラグとかやってますか?

「え?何ですかデフラグって」

…ファイルの断片化の解消をすることです。
ファイルは書き込みや削除を繰り返すことにより、どんどん細切れになっていきます。
たとえて言えば、ファミリーレストランなどで込み合っている時間帯に5~6人の団体で行くと「分かれて合い席でお願いしま~す」とか言われることがありますが、あれと同じですね。
2つに分かれるぐらいならまだマシで、ひどいと6人全員が別々のテーブルやカウンター席で完全にバラバラに…気がついたら、全ての団体さんが全員バラバラ、なんてことも。これがいわゆるフラグメント(断片化)です。
これを整理するには、いったんテーブル席から全員立ってもらって、団体様ごとにきっちり並べなおせばいいのです。ハードディスクでするこの作業をデフラグといいます。

…でも、さっきディスクチェックをかける時に見ましたが、デフラグが問題になるぐらいの容量じゃなかったと思いますが…。

C01

空き容量は全体の4分の3。
これで問題があるとも思いにくいのですが、とりあえず断片化チェックということで「最適化」をぽちっとな。

C02

∑( ̄□ ̄;
…はうぁっ!!!

全体の断片化は17%ですが…断片化のトップは、たった2MBで3929個にまでばらばらになった、NTTセキュリティ対策ツールのログファイルです…。
すごいなぁ…1キロバイト以下でバラバラになってるわけですね…。丸ごと1個のキャベツと千切りキャベツぐらいの差があるわけです…。
NTTセキュリティ対策ツールが起動するのに時間がかかるのは仕方ないと思ってましたが、こりゃちょっとなぁ…。
で、実際の断片化状況を視覚的に見てみると。

C03_2

∑( ̄△ ̄;
…ひ、ひどい…。

なんてこった…こぢんまりと集中している領域で、せせこましく断片化が起こっています。
上記の画像では、JPEG化でつぶれてしまって分かりづらいのですが、赤い部分はかなりバーコード状にバラバラになってました。

断片化って、もっと広がった状態で起こっているものと思ってましたが…これじゃあいくら空き領域が大きくても意味がないですよねぇ…。

それに、強烈な断片化のほとんどは、いろんなソフトのログファイルとシステム復元用データ。
ログファイルは、頻繁に上書きされるので、断片化しやすいのでしょうね。

こういうのがある限り、仮想メモリやインターネット一時ファイルの作成先や各種テンポラリフォルダなどをCドライブから必死になって追放しても、結局は断片化によるパフォーマンス低下を避けることができない、ということですよね…。
これがハードディスクでなく、フラッシュメモリによるSSDになると、さらに問題となりそうですね。
SSDは、フラッシュメモリを使いますから、構造上の特徴で断片化の影響はあまりないものの、ここまで頻繁に書き込みが発生するようでは、書き込みがあまり早くないですから、パフォーマンスに影響しますし、書き込み寿命のある素子だけに、寿命が気になりますね。
一時ファイルやログファイルを全て別ドライブへ追放しきれないWindowsの仕様では、この辺は避けようがないってことですね…。

とにかく、デフラグ(最適化)をかけておきました。
これにはどれほどの時間がかかるかまったく見えないので、とりあえずこのまま放置して、終わってからまた動作確認をしてもらうようにお願いをして引き上げました。

起動の遅さはメモリ増設である程度解消できますが、断片化の影響まではちょっと吸収できませんね。
本当はSP3にしてNTTセキュリティ対策ツールも最新版にしたかったのですが、ちょっとこの状態では…。
その辺は、また後日ということでお話しておきました。

それにしても、断片化って、こんなにこぢ んまりと発生するもんなんですねぇ…。

-----

おまけ

Edb.chk関連の情報を探っていたら、こんな情報が。

ウイルス対策ソフトを停止せずにパフォーマンスを改善する方法 :Windows Server World Online - IDG Japan

Q:
Windowsのパフォーマンスが、ウイルス対策ソフトウェアが定期実行するウイルス検査時に著しく低下する場合があります。ウイルス対策ソフトを停止せずにパフォーマンスを改善する方法はないでしょうか。
A:
Windows2000以降では、Windows Update、Microsoft Update、または自動更新機能関連のファイルがウイルス対策ソフトウェアで検査される際に、ファイルがロックされて、パフォーマンスに著しく影響を与える場合があります。

 使用しているウイルス対策ソフトウェアが特定のファイルをスキャン対象から除外する機能を持っているなら(通常はあるはずです)、次のファイルをスキャン対象から除外してください。


%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Datastore.edb
%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Logs\Edb*.log( * は任意の文字列)
%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Logs\Edb.chk
%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Logs\Res1.log
%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Logs\Res2.log
%Systemroot%\SoftwareDistribution\Datastore\Logs\Tmp.edb

へー、ウイルス対策ソフトのフルスキャン中のパフォーマンス低下って、ある程度仕方ないと思ってましたが、こういう回避方法もあったんですね。
早速試してみました。

Edb_vb

手動でスキャンをかけてみましたが…意外と効いてるんじゃないでしょうかね。
こちらはウイルスバスター2008での状況ですが、今までは自動でスキャンがかかったりすると、いやになるほど重たくなって、漢字変換すらもたついていたのに、この対策をとったら、若干重さは感じるものの、ほとんど気にならなくなりました。
皆さんもお試しあれ。

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2009年02月21日(土) 定番トラブル, ソフトウェア不具合関連, ハードウェア不具合関連(ハードディスク), パソコントラブル, パソコン・インターネット, 基本操作・便利技関連, 日記・コラム・つぶやき, 起動しない・起動が遅い |

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コメント

×こじんまり
○こぢんまり (こ+ちんまり)

投稿: Anonymous Coward | 2009/02/23 14:50:39

Anonymous Coward さん

∑( ̄▽ ̄;

………修正しておきました…。
もうひとつの記述は「ぢ」だったのになぁ…。

投稿: ささもと | 2009/02/23 19:17:33

はじめてコメントさせて頂きます。
実際のトラブル事例を公開して頂けるのでとても参考になっています。

今回のお客様のPCですが1kbyte以下に断片化してたって事は、512byte/cluster=1sector/clusterになってるって事ですよね?
私はNEC製のPCはPC-9801シリーズを最後に使用したことが無いのですが、VALUESTARって皆こんなフォーマットなんですかね?

投稿: あとり | 2009/02/24 20:16:27

あとり さん

>実際のトラブル事例を公開して頂けるのでとても参考になっています。

まぁいろいろありますので、「ほぼ」実際の状況、です。
まるまる実際の状況ではありません、念のため…。

>今回のお客様のPCですが1kbyte以下に断片化してたって事は、…

記事を書くまでは1KB以下に断片化していたかどうかを気にしてなかったので、実際のパソコンがどうだったかはわかりませんが、
http://support.microsoft.com/kb/314878/ja
ハードディスク容量から言えばデフォルトは4KBですが、リカバリ領域はFAT32ですので、もし最初にセットアップした時にConvertコマンドで変換していたとすれば、512バイトの可能性はあります。
でも、数字から言えば、512バイトなんでしょうねぇ…。

投稿: ささもと | 2009/02/24 20:56:28

分析レポートの画像にクラスタサイズ出てますがな

投稿: 名無し | 2009/02/24 21:02:52

名無し さん

∑( ̄▽ ̄;

…あははは…アホですね私…。

投稿: ささもと | 2009/02/24 21:30:48

名無しさん
 あ、 …私もアホだわ

ささもとさん
 あれからちょっと調べてみたら、NECは2003serverのセットアップでもクラスタサイズが512byteになるセットアップ方法があるので、XP SP1の時期は製造段階で512byteなのかも知れませんね。
 それで誰が得するのかさっぱり解りませんが…。

投稿: あとり | 2009/02/25 0:32:24

プチフリーズが起きなかった人が頻繁にデブラグをする人だった
→結論!SSDのプチフリの原因はファイルの断片化!

安直にも程がありませんかい?

投稿: tuwa | 2009/02/25 11:45:23

tuwa さん
誤爆のマルチポストでしたら消しときますけどどうしましょう?

投稿: ささもと | 2009/02/25 15:31:33

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