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2009年8月10日 (月)

RAID0のデータは生還できるのか?

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こちらは「パソコンを起動しても真っ暗のままなんです。中のデータを何とかしたいんですが…」とおっしゃるお客様。
それだけだと、電源を疑ってしまうんですが…。

「いや、電源を入れると、『ご迷惑をおかけしております』って画面は出るんです。その先で真っ暗のままなんです」

でた、「ご迷惑をおかけしております」。
こりゃハードディスクの問題だろうなぁ。

で、その問題のパソコンの機種を聞いてびっくり。

ソニー(VAIO) VAIO typeR RC52L9 CPU+SDM-HS95P/RV VGC-RC52L9
B000FS9RM4

ああぁ~…RAID0(レイド・ゼロ)の機種じゃないですか…。

RAIDの修復って、困難を極めるんですよねぇ…うーん…。

-----

お伺いしてみて現象を確認。

例によって「ご迷惑をおかけしております。Windowsを正しく起動できませんでした」画面。
ここからは、「通常起動」を選んでダメなら、ほとんどの場合は、どれを選んでもダメなんですよねぇ…。
実際、「通常起動」以外だとOKという状況の方が珍しいです。

とりあえず「通常起動」だと…確かに真っ暗のまま、いくら待っても変化がない。
仕方がないのでハードディスクのランプが点滅してないのを確認して強制終了、今度はVAIOのロゴが消えた瞬間からF8連打で「Windows拡張オプションメニュー」を出して、「システム障害時の自動的な再起動を無効にする」で起動。

D1000438

次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows を起動できませんでした:
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM

オリジナル セットアップ CD-ROM から Windows セットアップを起動して、このファイルを修復できます。
修復するには、最初の画面で 'R' キーを押してください。

…うーむむむむ…コレですか…。
まぁ文字通りファイルを修復なり正しいファイルをコピーなりすれば起動する見込みがないわけでもないんですが、たいていは、この画面が出ている時点で、ハードディスク障害でそうなった確率が非常に高く、その後またおかしくなる確率が非常に高いです。

しかし、今回の大問題は…。

そう、RAID0ハードディスクだということ。

200GBのハードディスクを2つ連ねて、「ストライピング」というやり方で、2つのハードディスクに平行書き込みを行なうことで、理論的には2倍のスピードになる、という方式。
しかし、この方式の欠点は、どちらかハードディスクがクラッシュしたら、共倒れになり、しかも差し替えによる修復は不可能であること。
まぁ、正直なところ、普通にハードディスクがクラッシュしても、修復が不可能な場合も多いですから、結局交換になってしまうことに違いはないんですけどね。ただ、交換の際のハードディスク代が倍になりますが…。

また、同じRAIDでも、クラッシュの際の復旧を考慮した、RAID1とかRAID5とかもありますが、たいていは、同じ時期の同じロットのハードディスクを組み合わせて使うため、1つクラッシュすれば、他もすぐにクラッシュする確率は非常に高いため、差し替えで再構築をしている際にクラッシュして結局修復不能、という最悪の事態も意外と多いと聞きます。

まぁ結局、RAIDってそういうリスクをしょって使うもの、ってことですよね。

で、とりあえずの修復をしようと、XPのパッケージ版のCD-ROMを突っ込んで、回復コンソールの起動を試みましたが…。

あろうことか、RAIDドライブを認識してくれません…。

まぁ、単純な話、回復コンソールの前にWindowsセットアップを起動する際に、ファイルシステムを認識できていないと、当然ながらファイル操作はできません。
今回のように、RAIDを組んでいる場合、WindowsセットアップにRAIDを認識させるためのドライバを用意しておいて、Windowsセットアップ起動時にF6を押して、ドライバを読み込ませないと、RAIDが使えません。
しかし…今回はVAIOですから、そんな気の利いたドライバが普通に提供されているわけでもなく…。
まぁ、突っ込んで調べれば、なにかそれらしきドライバはないでもないのでしょうけど…。うーむ…。

「あのー、リカバリディスクなら一応作ってあるんですけど…」

…∑( ̄▽ ̄;

そ、それを早く言ってください…。

それならハードディスクを新設すれば、データを救出できる可能性がありますよね。
幸いにも、このパソコンは、もう一つのRAID0ドライブを構成できるように、2台ワンセットの拡張ベイが存在します。
新品のハードディスクでリカバリし、もう一つの拡張ベイに元のRAID0のドライブを差し込み、データ救出を図ればいい。
Windowsが起動しようとがんばって断念した、ということは、ドライブ自体が認識できなくなったわけではないという可能性は割と高いです。
その可能性に賭けて、引取修理をご依頼いただきました。
うまくいけばデータは帰ってきますし、メーカー修理よりは安くつくはずですので。

-----

持ち帰りでいろいろやってみました。

しかし…どうしたわけか、CD-ROMからの起動ができない場合があります。
「Ultimate Boot CD」をセットしても起動しなかったり、作っていただいているリカバリDVD-Rをセットしても起動しなかったり。
WindowsXPのセットアップCD-ROMは起動するんですが…。
うーん、ドライブが壊れてるのかなぁ。

とりあえず、手持ちのDVD-Rドライブに差し替えてみても状況は同じ。
ということは、ドライブ不良じゃない…。うーむむむ…。

ふと思いついてハードディスクの接続を外してみたら…起動しました。

…こりゃどうやら、ハードディスクのクラッシュで、ハードディスク自体がうまく認識できないがために、CDやDVDからの起動が阻害されている…と考えるのが自然なようです。

仕方ない。もう早速ハードディスクを調達して差し替えてみるか。

それにしても…200GBのシリアルATAドライブって、もうこの辺に売ってないです…。
おそらく、神戸・三宮あたりに行けば、どこかで手に入るとは思いますし、ネットで調達すればいいとは思うんですが、注文のタイムラグを考えると、近所で買ったほうが確実です。
容量の近いところで300GBのを2台調達です。

起動したリカバリディスクから、まずはRAIDの構成です。
RAID0だけでなく、RAID1や5の選択はできますが、5はハードディスクが4台必要で、1は容量とアクセススピードが下がります。

まぁ結局、元通りのRAID0の構成がもっとも無難でしょう。
前述どおり、クラッシュしたら結局同じですから。

リカバリは順調に進み、システムは購入時の状態を取り戻しました。

あとはSP3の適用とその後のセキュリティ修正の適用。

そして…問題のクラッシュしたRAID0ドライブ。

拡張ベイにハードディスクを差し込んで、改めて再起動。

おおっ!!ドライブはドライブとして認識しています!!

まぁ実際、ここで起動を阻害していたファイルの修復をしてもいいんですが、前述の通り、ハードディスクのクラッシュが原因では、修復したところで、結局は同じ結果になる危険性は大きいです。
しかも今回は、CDやDVDからの起動まで阻害されていましたから、なおさらです。

-----

納品して、現地でネット接続とメール設定とウイルス対策の設定。
元のドライブにデータがあることを確認してもらいました。

「いやぁ、助かりました。メーカー修理に出してたら、データは戻ってこなかったところです」

あとは、元のハードディスクがクラッシュしていたので、データ取り出しは速やかに行い、起動の阻害になる可能性があるので早めにもとのハードディスクは抜いてしまうことをお伝えして完了です。

-----

ここから先はやや余談となりますが…。

それにしても、PentiumDの3GHzでメモリ2GB、ハードディスクはSATAのRAID0となると、本当にキビキビ動いてくれます。
Vista登場直前の機種で「Vista Capable」のシールが貼ってありましたが、これだけ調子よく動いてくれるのなら、おそらくWindows7ででも充分使えるんじゃないか?と思います。
そりゃまぁクアッドコアの方がキビキビ動くだろうし、動画エンコード等の処理もきっと速いでしょう。
しかし、3年前の機種でもここまで動くということには驚きです。
まぁ、パソコンの進化が頭打ちになったという部分もあるんでしょうけど、

道具としてのパソコンの進化が一段落してしまった

という部分は否めないでしょう。
個人的には、Windows98とOffice2000でも、ExcelやWordだけなら今でも充分使えるレベルだと思いますし、セキュリティ的な部分の問題があることを除けば、IE6でホームページ閲覧やOE6でメール送受信は充分可能です。
あくまで「セキュリティ的な部分を除けば」ですが。
でも、ネットにつながずにワープロ専用機としてプリンタとの組み合わせで使う分には、ハードディスクのクラッシュさえなければ、今でも充分現役だと言えます。

Vistaや、その後継であるWindows7は、XPに比べれば、セキュリティ的な部分だとか、細かい部分での進化が多数あり、乗り換える価値は充分にあるわけですが、逆に、細かい部分や見えない部分での進化が多すぎて、XPで使えていた周辺機器やソフトが使えなくなるというリスクが大きすぎて、現実的には乗り換えは難しいと言わざるを得ません。
それに、XPに比べて細かく地味な進化ばかりで、Vistaは「何かがドラスティックに進化した」とはなかなか感じにくいですし、「Vistaじゃないとダメなんです」というキラーアプリケーションがいまだに存在しないのが大問題なのです。

Windows95の時は、Windows3.1に比べて、インターフェースが飛躍的に進化しましたし、Office95がそのキラーアプリケーションの一つとなっていました。
しかし、Vistaの場合、見た目程度しか進化はありませんでしたし、Office2007にしても、結局はXPにも対応させてしまったがために、キラーアプリケーションとはなりえませんでした。
「だったらXPで充分じゃん」と誰もが思わせてしまったのが、マイクロソフトの失敗だったのではないかと思います。
今度のWindows7も、結局はVistaの進化系でしかなく、XPとのドラスティックな違いを打ち出せないままです。
それどころか、XP互換モードまで搭載している始末。
Vistaへのアップグレードを見送ったユーザーは非常に多いと聞きます。

とはいえ、Vista登場からはや3年弱。
XPマシンは、機械的には、もはや買い替え時期に差し掛かっています。
はたしてWindows7は、XPの買い替え対象となりうるのでしょうか?

今回の機種は、おそらく、OSのアップグレードに慣れた人なら、Windows7移行にチャレンジする価値は充分にあると思います。
しかし…パソコンいじりを趣味としていない一般的なユーザーであれば、

「壊れるまでXPを使い続ける」「新しい機種へ買い換える」という2択が普通

といえます。
まぁ、OSのアップグレード作業というのは、パソコンのことを勉強する絶好の題材と言えますが、パソコンいじりを趣味としていない一般的なユーザーは、そんなことをする必要など一切感じていないのです。

パソコンなんて、自分の目的に応じた使い方ができて、故障したらメーカーなり(ウチのような)修理業者なりに頼めばいいだけ、と考えている。

世の中のほとんどのパソコンユーザーはそうだと思います。
要はクルマと同じ。
ボンネットをほとんど(もしくは全く)開けたことなどない人がほとんどなのです。

「ちょっとパソコンに詳しい人」というのは、そこを理解していないんだと思います。
たとえば「定年後に勉強し始めて、自分でパソコンが組み立てられるぐらいにまでモノスゴク詳しくなった」というご高齢の方などは、「自分がここまでできたんだから、誰でもここまでできるようになる」と、やたらと自分のレベルを人に押し付ける方がおられます。
(そういう人ほど、常人のレベルを超えた領域におられますので、「誰でも」だなんて気軽に言えないはずなんですけどね)

まぁ趣味のパソコンとして、ただいじくりまわすことが目的の使い方ならそれでもいいでしょう。
でも、世の中のパソコンユーザーのほとんどは、そうではないのです。

それを理解しようとせずに、「説明書を読めばわかるだろ」「同じことを何度もすぐに人に聞きたがる」「自分で調べろ」とか偉そうに言いながらも、嬉々として人のパソコンの世話を焼いているのを見ていると、まぁいわゆる「ちょっとパソコンに詳しい人」の限界はそこなんだろうな、と思うようになりました。
人のパソコンが自分の趣味の対象でしかない、というところを脱却できてこそ、初めて人からお金を取れる「プロ」と言えます。
私は、15年ほどパソコン以外の機器の修理を仕事としてきましたので、「修理という仕事」を理解した上で今の仕事をやっています。
消えていった同業者は近所にもいるんですが、やはり「趣味の延長」や「単なる知識」だけではプロにはなれないようです。

まぁ、「ちょっと詳しい人」がみんなプロになる必要なんてないんですけど、ただ、少なくとも、テキトーな伝え方で偉そうに知識を初心者に植え込んだり、テキトーなところで作業を放り出したりするのはやめてほしいですね…。

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コメント

てきとう ―たう 0 【適当】
(名・形動)スル[文]ナリ

(1)ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当。
「―な例」「―な結婚相手を世話する」「君主政治なる者は殊に大国に―するの理を/民約論(徳)」

(2)その場を何とかつくろう程度であること。いい加減なこと。また、そのさま。
「―にはぐらかす」「―なことを言う」

もちろん、後者だと思いますが同じ言葉で相反する意味合いがあるので。

投稿: sss | 2009/08/14 16:44:57

RAIDを「そういうリスクをしょって使うもの」と評されるのはちょっと違和感がありますね。(もちろんリスクの理解は大切ですが)
普通にHDDを使うよりもリスクは下がるのに、むしろリスクが増えているように読めます。
そもそも信頼性の向上と大容量化がRAIDの目的なので、高速化を目的とするRAID0はどちらかというと異端です。(故障率が倍になりますし)

PCの家電化は
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/20090807_307531.html
なんかでも書かれてますね。
ちょっと方向性が違いますが。

投稿: yuki | 2009/08/15 0:32:53

記事にあるのと同じく、SONYのtypeRを使ってるものです(記事にあるのより一世代前モデル)。
ハードディスクの調子が悪く、ハードディスクの交換を検討しています。
そこで、もしよろしければ、どのハードディスクを利用されたのか教えていただけませんか?できれば、もともとついていたものも教えていただければ幸いです。
詳細な公開が差し支えるようであれば、メーカーだけでも構いません。

余談ですが、RAIDは組まずにRAIDなしの構成でリカバリして利用してます。結局、個人で使う分にはRAIDなしが一番バランスよいです。

投稿: SONY | 2009/08/15 0:57:09

ひょっとしてこの機種はケースを開けなくても横からHDDを取り出せるタイプでは?やはりRAID0のVAIOでデータ救出を依頼されたことがあります。

その時私はコレを使いました
HDD Regenerator
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060811_hdd_regenerator/

リカバリディスクも作成してないし、保存されたデータも多かったので、一旦お預かりして上記のソフトを実行しました。なにより壊れたRAID0HDDからデータを取りだす術が思いつかなかった為ですが・・・・・。もちろん納品の際にはデータの救出が済んだら速やかにHDDを交換してリカバリを行うよう進言しておきました。

しかし、RAID0って「アクセススピード、障害リスクともに2倍」だと考えていたのですが、ひさもとさんの手記を読んだ感じだと大差ないみたいですね。どうやら宣伝文句に踊らされていたようです。

投稿: わら太 | 2009/08/15 7:56:04

sss さん
「テキトー」とわざわざカタカナで表記してますので、前者の表現には適さないのは明白かと思われますがいかがなものでしょうか。
むしろ前者の意味を表すつもりならば、私は「適切」という言葉を使いますね。

ご指摘の意図からすれば、そこにある「いい加減」という言葉も、同じ言葉で相反する意味合いがあるという点では同じかと。

yuki さん
RAIDというのは、RAID0以外は、「1台が」クラッシュしても元通りの復旧を支援するためのものであり、決して「故障しにくいシステム」ではありません。
それに、RAIDはどの種類でも「機械が増える」ので、その分故障リスクが上がるのは普通の話です。
http://www.data-sos.com/raid/raid06.html
要は、「1台が」クラッシュした後のフォローとその準備が重要です。
それに、普通に再構築をかけて、残ったディスクは同じロットでクラッシュ寸前状態なのに、その過負荷に耐え切れず再構築中にクラッシュ、という最悪のパターンは意外と多いようです。
http://slashdot.jp/it/comments.pl?sid=448165&threshold=-1&commentsort=3&mode=thread&pid=1555179
そういうパターンも想定し、常にバックアップを欠かさないことと、起動ドライブを物理的に分けておくことは重要だと言えます。
つまり、「RAIDを組めば信頼性が向上できる」と誤解し、クラッシュ時のシナリオを用意せずに安直に運用してしまうのがもっとも危険と言えます。
まぁ要するに、RAIDは常にクラッシュリスクを想定した運用が必要、と言えます。
バックアップをきちんとやってれば、場合によっては、RAID組むより1台でやっててもたいして変わらないかも知れません。むしろ、1台の方がアクセス速度のメリットがあるかもしれませんね。

PCの家電化というのはちょっと方向性が違いますが、ご提示いただいた記事の内容は、おおむね趣旨は同じと言えます。参考になりました。ありがとうございました。

SONY さん
うーん…基本的にメーカーは関係ないと思いますけど…。
いずれにせよ、交換して動くかどうかは自己責任ですし。
RAID組むなら同じ型番を同じ店から買うのが無難でしょう。
1台の運用なら、私はシーゲイトか日立を使います。復旧ツールがありますので、軽い障害なら、修復が利く場合がありますので。RAIDでは意味ない場合もありますが…。
でも、TypeRだと、RAID0とかの方がメリット多いかも。
記事にも書きましたが、かなりキビキビ動いてくれますので。
TypeRは、ビデオ編集やエンコードなど、そういう利用に適したハードウェアですから。

それにしても、調子が悪いのは本当にハードディスクのせいでしょうか?
何年もリカバリせずにお使いでしたら、とりあえずリカバリでも調子はよくなる場合があるかもですよ。
まぁ、容量の大きいハードディスクにしたらスピードが上がるので、それはそれでいいかもですが。

投稿: ささもと | 2009/08/15 8:24:19

わら太 さん
そうです。横から専用のふたを開けるだけでHDD交換ができます。
CPUの放熱フィンもバカデカイので、筐体はかなりデカイですね。

しかし、そのツール、確かにRAIDでも使えそうですね…。
その記事を以前読んで、存在は知ってましたが、似たようなトラブルの際は選択肢に入れてもいいですね。
でも、リカバリディスクを購入できるかどうかを問い合わせておいたほうが確実かもですよ。

「アクセススピード、障害リスクともに2倍」は、理論的にはそうですね。
故障率という観点では2倍ですが、2台あるうちの寿命の短いほうにあわせてクラッシュするだけですので、寿命が半分になるわけではないですよね。
ただ、クラッシュしたら基本的に全とっかえですから、ディスクは2台になるのでやや余分に高くつくということになりますけど。
アクセススピードは、2倍といかないまでもそれに近いですから、動画関連の用途には適していると言えます。

投稿: ささもと | 2009/08/15 8:57:22

「ちょっと詳しい人」以下の文章、修理業者を始めて半年の私としては耳が痛くなる文章でした。
この業界の先輩からの助言として、胸に刻みたいと思います。

投稿: DISPLAYS | 2009/08/15 11:48:15

余談について
毎回、楽しく拝見させていただいています。コメントは初めてですが、余談についてまさしく共感出来る部分でついつい書き込ませていただきます。
私も長い間サラリーマンの副業程度にPCメンテを手掛けて来まして、今更ながら、当時の中途半端さを恥ずかしく思います。
数年前に脱サラに、今はプロとしてPC系がメインではありませんが機器の新設、保守などをやらせて頂いております。
今から思うに、とくに法人のPC設定などは完全に「使う人」と「使えるようにする人」は別で、各々が専門の仕事をする事で、互いにロスや素人的判断を避けられるようハッキリしています。
逆に「詳しい人」の触られるPCの方が疎ましく思えてきます。
社会的にも、素人がチューンした車が、いつ致命的な故障をするか分からない状態で野放しになるよりも、逆にプロ以外はボンネットも開けられないようになる方が安心して車社会で暮らせる気がします。(ちょっとオーバーですが。。)

あくまで仕事の道具のPCなので、私も今は基本的にはメーカー修理などをお勧めし、どうしてもデータを助けたいとか、メーカー修理に出すまでも無い設定等のトラブルの時のみ、責任分解の紛らわしいインターネット接続、回線のトラブル等のお世話を「ある程度」します。

ちょっと詳しい人、、プロの違い!!技術面だけで無く、積算や考え方、後々まで考えた方向性の問題など、プロになってこそ分かる部分って多いと思います。

こういう部分、なかなか本音を書いてくださる方は少ない部分ですが、技術的な部分も含め、私もPC系も少なからず今後も「仕事」として携わって行かなくてはならない身。勉強になります。素人さんには辛口な部分かと思いましが、そこが結局は良い仕事をして頂く事に繋がりますので、どんどん思うがまま、楽しい文章を今後も期待しています。

ちょっと詳しい!なら、今時は中学生のオタク君の方が、いろいろ知っていますねぇ~笑

投稿: hiro | 2009/08/15 14:02:28

ささもとさん、お疲れ様です。

ちょっと気になったんですが、VAIO typeRってRAID BIOS使えないんですか?
コレが使えれば、CD等で起動できなくてもアレイの状態確認等できるはずなんですが、使えないとなるとキツイですねぇ。

メーカー製なので全く使えないようカスタマイズしてしまっている場合が無いとは言えませんが、BIOS設定でロゴのスプラッシュスクリーンを外すとか、起動時にTabキーを押すなどで使えたりしないのかなぁ、と思いまして。

ま、いずれにせよデータ回収できてよかったですね。

投稿: mitaka1954 | 2009/08/15 23:38:07

DISPLAYS さん
そうですか、ご同業になられたばかりの方だったんですね。
こういった修理の仕事というのは、事例がとても重要です。
もし問題ない範囲なら、こんな感じで解決まで結びついた事例をぜひとも公開していただければと思います。

私と同じくメーカー系ではない事業者であれば、出張修理でお金を取る以上は、原因解明なり解決なり、きちんとした落としどころを作ってこそ、初めて作業完了と言えます。
それが電話サポートや「ちょっと知った人」の言いっぱなしやりっぱなしサポートとの違いです。
今後もがんばってください。

hiro さん
私もサラリーマンとして、本来の業務の片手間で社内サポートもやっていましたが、今から考えると、もっとほかにやりようがあったのでは?と思えることも少なくないです。
会社の業務としては、社外に納品してある機器の修理という仕事をしてましたし、社外はもちろん、社内のことでも、中途半端で放置することは許されませんでしたが。
社内では上位の情報システム部の人からは、私の動きはかなり疎ましかったでしょう。こういう仕事をはじめて、ようやく、あの当時の私はまさしく「ちょっと知った素人」だったと気付かされました。
「ちょっと知った素人」でも、あるレベルになれば、私のように商売を始めなくても、「ちょっと知った素人」というのは疎ましい存在だと気付くはずです。
おっしゃるとおり、疎ましいのは、まさしく「『使う人のレベル』で知識をひけらかしている素人」、なんですよね。
さらに、言いっぱなし・やりっぱなしで解決もせずに中途半端な状態で無責任に放置してしまうようでは、その存在は害悪でしかないのです。
でも、そういう人からすれば、私の言葉は「上から目線」「知識のひけらかし」と感じるのでしょう。
早くそういうレベルから脱却しなければならない、と気付いてほしいものです。
これは、少々言われたぐらいでは理解できないことですから。

mitaka1954 さん
いや、単純なところ、拡張ボードなどでRAID構成を明確にハードウェア的に処理しているならば、おっしゃるとおり状態確認なりドライブ認識なりできるんですが、残念ながら、今回はマザーボード上のものでしたので。
これはOSで認識するためのドライバがなければ認識できません。
いずれにせよ、Windowsからでは、RAIDドライブは、専用のドライバがないと認識できません。

ちなみに、BIOS画面では、「Intel RAID」ということしか設定できませんでした。

どっちにしても、本来なら、RAIDは業務用の構成ですし、各種ツールはRAIDだと対応しない場合も多いので、その辺を理解した人が使うべきなのですが…でも、RAID0は、yuki さんのコメントにもあったとおりRAIDの中でも異端と言える存在です。
2台の組み合わせでの高速化が目的ですから、壊れたらそれまで、という部分では、故障率は上がるものの、寿命が半分というわけではないので、単なる「速いハードディスク」という認識でも間違いではないんですけどね…。

でも、業務などでお使いのところでの「データ救出」に関しては、専門業者に振ることになります…高いですが、救出できなかった時の責任を考えると、弱小業者のウチでは無理ですから。

投稿: ささもと | 2009/08/17 0:23:22

ささもとさん、了解です。

サウスブリッジでRAID機能を実現しているだろう事は分かっていました。ICH9RでRAID BIOSが使えているので、ICH7Rでも同じだろう、と思ったのですが、VAIOはダメなんですね。

ちなみに私の知っているICH9Rの場合、メインのBIOSでサウスブリッジをRAIDモードにすると、拡張ボードの場合と同じようなRAID BIOSが使えるようになります。ただRAID BIOSと言っても、アレイのNormal/Failが分かったり、アレイの作成・削除ができる程度です。

それにしてもSonyは思い切った事をする会社です。おっしゃる通り、コンシューマー向けコンピューターの唯一のディスクをRAID0構成にしてしまう、と言うのは普通考えられません。起動ディスクを別に設けて、一時的な作業領域専用ならアリかもしれませんが、こんなヤヤコシイ構成の機械はどう考えても一般人向けじゃあないですからね。

投稿: mitaka1954 | 2009/08/17 8:14:08

笹本さんへ
 とても素晴らしいです。
 初めて拝見さていただいて以来、楽しく拝見さしていただいております。 
 このページを読むまでは、自分のPCの知識はある程度あで達したと錯覚しておりすこしおごり高ぶっていました。
 しかし、自分が、”知ったかぶり”をして偉そうにしていたことに気が付き、改心してもっと勉強することにしました。
 余談を読んで、これまで、自分は利用者でしかなかったと思っている次第です。
 PS:どのようにPCのことを勉強なさったのですか?

投稿: BLUESKY | 2009/08/17 21:54:27

ささもとさん
おはようございます。

>道具としてのパソコンの進化が一段落・・・
今後は、数世代前の動作の遅いパソコンが快適に動作するようなOSの登場を期待したいものです^^。


・余談について
現在は、ネット開通がメインでパソコン修理まで手が回せない状態ではありますが、「修理という仕事」に対する考え方について、今後もこちらのサイトを参考させていただきたく思います。

投稿: | 2009/08/18 7:52:00

mitaka1954 さん
一時的な作業領域ということならRAMドライブに勝るものはありません。
起動ドライブということなら、SSDよりは、RAMドライブの記憶保持方法の改善を開発してほしいものです。
たとえば、シャットダウン/休止時に、RAMドライブの内容をSSDへ高速バルク転送することにより保持するとか…。

BLUESKY さん
他の方にもお勧めしたことがあるのですが、「初級システムアドミニストレーター」いわゆる「初級シスアド」という検定試験があります。
たぶん10月の試験なので、今からでは間に合うかどうかわかりませんが、参考書を本屋や図書館などで読んでみるのもいいかもしれません。
シスアド検定は、一定レベルのパソコンの知識はあって当たり前、その上で「人のお世話をする」ための検定試験です。
検定の趣旨を正しく理解し、これの勉強をするだけでも、おそらくパソコンに対する姿勢は変わってくるのではないかと思います。

私自身のコンピュータの勉強という意味では、四半世紀ほど続いているわけですが…20数年前に専門学校には行きましたが、やはり日々連ねている仕事などの経験の蓄積以外の何物でもありません。
座学だとか、雑誌やネットだけでは、知識は吸収できても、とっさの機転や窮状を切り抜ける知恵は身につきません。

事例を公開しているのは、自分がまさしく事例がなくて困った経験があるからで、知識をひけらかすために公開しているわけでは決してありません。
実際のところ、知識だけなら私よりももっと持っている人はいくらでもいるはずですしね。
どうもその辺を理解できない人が、勘違いから中傷をしてくれるので困っているわけですが…。

礎 さん
いやぁ、残念ながら、旧世代のパソコンでも快適動作するOSを売ってしまうと、新しいパソコンが売れなくなるわけでして…。
でも、コンパクトで堅牢なOSというのは、組み込み機器の技術などの応用で、できなくはないとは思うんですけどねぇ…。
近頃のテレビに搭載されているような、ブラウザ専用のOSとかでもいいのになぁ。
それでもPentiumII あたりよりも速いCPUなのかもしれませんが…。

「修理という仕事」に関しては、結局は、いかにしてお客様に納得していただける形で完了できるかどうかにかかっているわけです。
「メーカー修理しかない」「これは回線側の問題」と最後まで直接お世話できない事態も当然あるわけですが、その判断を下すところまでの作業を、お客様に「自分自身ではそこまでできなかった」「来てもらわなければ無理だった」と納得していただくことが重要です。
そうでなければギャラは請求できませんから。
責任範囲の問題で、たらい回しを平気でやるメーカーサポートの気持ちもわかりますが、やはり関わる以上は、最後までお付き合いしてこそ、お客様の信用を勝ち得ることができると私は信じています。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: ささもと | 2009/08/18 9:15:35

笹本さんへ
 ありがとうございます。ネットで調べてみると、今年からシスアド試験は、新しくITパスポート試験と名前を変えるようです。
 僕も勉強して受験したいと思います。後、これからは知識だけでなく、おっしゃったように機転を利かせたいと思います。
 これはパソコンだけでなくすべてに言えるかもしれません。
 これからもがんばってください。
 
 PS:無関係になってしまってすいません

投稿: BLUESKY | 2009/08/18 9:45:36

ささもとさんにしては珍しく、ちょっとお怒りモードですね。
文面に表れている以上に苦労されたって事なのかな(^^;)

>こういった修理の仕事というのは、事例がとても重要です。
>出張修理でお金を取る以上は、原因解明なり解決なり、
>きちんとした落としどころを作ってこそ、初めて作業完了と言えます。
>それが電話サポートや「ちょっと知った人」の言いっぱなし
>やりっぱなしサポートとの違いです。

実体験からにじみ出たと判る深いお言葉ですね。
わたしは本職がSEなので、オフコンのプログラムともかく、
PCのOSやハードは本来守備範囲外なのですが、
同僚から故障や不具合の相談を受けることもしばしばです。
(ひどい時は、テレビやカメラの相談まで・・・)

その場合、わたしは故障かそうでないかの診断までにして、
故障でなかった場合は、対処しますが、
本格的な修理には手を出さないように心がけてます。
(画面が出ない→ディスプレイの電源が入ってない。とか、
音が出ない→ミュートかかってるとか、結構あるんです。)

やればある程度までは出来るのは判っているんですが、
仕事でない以上、ある程度までしか付き合えませんし、
解決しなかった場合の責任も取れませんが、
相談する方は、藁にもすがる思いなのが判りますし、
自分がSEとしてプロであるからこそ、
「餅は餅屋」だと、考えるからです。

その場合でも、よく話を聞いてみると最初は、
「知り合いのちょっと詳しい人に相談して、
いろいろやってもらってけどダメだった。」
と、言って来る人は結構多いですね。

ゴルフにも、
「少し上手いアマチュアはすぐに初心者を教えたがるが、
そうゆう人には決して教わってはいけません。
教わるならお金を払ってプロに教わりなさい。」
という名言がありますが、

どこの世界でも同じ事が言えるって事なんですね。(^^)

投稿: IRIS.IRIS | 2009/08/18 13:44:16

いつもこのサイトは勉強になっています。

余談・・・は、かなり耳が痛い内容でしたが、なんとか「ちょっと詳しい以上その上未満(一応初級シスアド取得)」を自称する自分としては、いままでの自分への反省とともに、笹本さんのおっしゃることがよく解って、「ちょっと詳しい」を卒業する者が誰しもぶつかる壁なのかなと思いました。

このサイトは事例やその解決例がとても参考になっています。
これからも、がんばってください。

投稿: sora26 | 2009/08/23 14:20:10

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