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2009年10月 1日 (木)

「筆まめに保存してます」?

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こちらはデータ移動のご依頼。
新しいパソコンを買ったので、セットアップとデータ移動です。
こういう依頼はかなり多いです。
まぁ当然といえば当然なんですけど、問題はその移動するべきデータ。

ちょくちょく「前のパソコン?古いパソコンなんだよねぇ。少なくとも10年は使ってると思うんだけどね」と言われて、出てくるのはWindowsXPのパソコンだったりします。
残念ながら、XPの登場からは、まだ7年しか経ってないんですよねぇ…。

今回のお客様のパソコンは、なんとWindows98。
正真正銘、もう10年も使い込んでいるパソコンです。
よく壊れずに今まで使えていたものです…。

「特に大事なデータは、デジカメの写真と筆まめに保存している住所録データなんです。筆まめは移動できるんですよね?」

…あー、えー、そのー、それは筆まめに保存されているわけではないんですけど…。

-----

まずはデータ移動の基本から。

主な項目としては、

  • 「マイドキュメント」内のデータ
  • デジカメ写真データ
  • 住所録データ
  • インターネットの接続設定(PPPoEの場合)
  • インターネットの「お気に入り」
  • ブラウザのクッキー情報
  • メールの接続設定
  • メールのメッセージデータ
  • メールのアドレス帳
といったところ。

前半3つは、最近のXPパソコンなどではマイドキュメントに集約されている場合が多いですね。
この辺の解説は、以下のサイトで結構詳しく書かれています。

パソコンのお引越し ~パソコンを買い替えたときの各種設定とデータ移行方法~ :BIGLOBE会員サポート

しかし、ここではせっかくマイクロソフトが用意してくれている、とても便利なWindows転送ツールを使っていないのが残念です。

ファイルと設定を転送する : よく寄せられる質問 :マイクロソフト

ユーザーアカウントの設定としてスクリーンセーバーや壁紙など、意外と細かい設定の転送もしてくれる優れものです。
このツールは、おそらく個人の趣味レベルで使っている人では、何台もパソコンを使ってきた人でも、ほぼ使ったことがないでしょうし、人に教えられるほどにはならないと思います。
かなり便利なんですが、いかんせん一人当たりの「使われる回数」が少なすぎるので、あまり知られていないのが残念なところです。

まぁ、共有フォルダ作成とネットワーク共有を利用するのも基本といえば基本ですが、特にXPとVistaとか、VistaとVistaとかでは、かなりハードルの高い作業になるのも事実なのです。
ユーザー分けをしていたりすると、そう簡単にネットワーク共有ができない場合も多いですから。

まぁそれはそれ。

今回はWindows98ということで、残念ながらWindows転送ツールは使えません。
しかも、ADSLや光ファイバーを使っておられなかったため、LANポートがありません…。
USBで転送しようにも、たった一つしかないUSBポートは、時期を考えても、2.0であろうはずもなく、とてもじゃないですが、大量のデータ転送には不向きです。
そもそもUSB転送ケーブルがあったとしても、ソフトが対応しているかどうか…。
USBメモリも、Windows98に対応したドライバが用意されていることが大前提ですし、転送速度にも不安が残ります。

うわ~…今時そんな環境が…とは思いましたが、お客様の使い方からすれば、インターネットは使わずに、住所録の印刷がメインだったりすれば、そういう事態もない話ではありません。

で、問題はそのデジカメ写真データと住所録データの場所です。
この時期のソフトは、住所録のデータがマイドキュメントにないため、マイドキュメントだけをコピーしてもダメなのです。

これは一度痛い目にあったこともあり、確認を強化している部分ではあります。
「マイドキュメントだけでよろしいですよね?」と確認していたにもかかわらず、後日「住所録がない!」と言われてお伺いしたら、ソフトの仕様によってマイドキュメント以外のどこかに保存されていた住所録データが必要だったそうで。
たまたま50件程度だったので、はがきの束から住所録を打ち込み直させていただいて事なきを得ましたが…。
それ以来、データ移動に関しては、「その時に移動先になかったデータは、後で言われても追加作業で有償になります」「移動したデータの完全性と全て揃っているかどうかの保証は一切いたしません」とお伝えするようにしています。
現実問題、数千枚の写真データが全て揃っているかどうかとか、数100本の動画データが全て問題なく再生できるかどうかなんて、その場で確認なんてできるわけがありませんし、そもそも元データが完全であったかどうかの確認すら難しいですので。

今回の住所データは数100件。
コピーするデータとしては大したことのない量ですが、「手で打ち込め」と言われたら死にそうなデータ量です。

住所録データは、決まった拡張子があるので、それを検索すればすぐに見つかります。
筆まめの住所録の場合は、拡張子は「fwa」ですので、検索で「*.fwa」のファイルを探し出せばOKです。
基本的には、「C:\Program Files\Creoapp\Mamew**」(最後の**は、バージョンの数字)にある「Users」フォルダ内に置いてあるのが普通のようです。
ついでに言えば、文面は「fwb」。たいていは同じフォルダに収まっているようです。
しかし…バージョンが変わっても、住所録データは前のを引き継いだり、新規作成したものは新しいバージョンのフォルダに作成されたり、実にまちまちな状態になってました…。
3つほどのバージョンがインストールされていたりすると、正直なところ、「なんじゃこりゃ?」といいたくなるようなカオス状態です。
XPあたりから保存先がマイドキュメントに集約されるようになったのは大正解です。

しかし…こうなる前に、保存されるフォルダとかが、保存先フォルダとして表示されているはずなんですが…。

「いいえ~?そんなこと気にしたこともありませんよ?」

…うーん、そんなはずは…。

とりあえず、いつもどんなふうに住所録を開いていたのかを実際に操作してもらいました。
これ、重要です。
こちらが思い込んでいる操作と、お客様が普通だと思っている操作とは、えてして違う場合がかなり多いのです。

筆まめをダブルクリックで起動するところまでは普通でしたが…。

あっ!!!

お客様がクリックしたのは、「以前開いたファイル」というボタン。
そこには縦一覧でファイル名しか出ませんので、それがどこにあるのかとか、一切意識しなくて済むようになっています。

「私はこれでしか開いてないので、筆まめに保存されていると思ってたんですが」

そうか、それで…。

ExcelやWordでも同じ事を言う人がかなり多いのは、そのためだったんですね…。

ExcelやWordの場合は、ファイルメニュー(2007ではOfficeボタン)を開けば、最近使ったファイルがずらりと並ぶため、保存したファイルがどこにあるとか、意識する必要がないのです。
ExcelやWordしか使わず他の人とデータのやり取りをほとんどしなかったりすると、

ExcelやWord 「に」 保存する

という感覚になってしまうわけです。
データ移動で、「ExcelやWordも移動できる?」としばしば聞かれます。
「ソフトは移動できません。ExcelもWordも新しいパソコンにありますから」と言うと、
「いやいや、移動できないと困るんだけど」と返されて、異次元空間のひずみを体験することもしばしば。
正しくは、

ExcelやWord 「で」 保存する

ですよね…。

まぁそれはそれ。

移動すべきデータが明確になったところで、今回はとりあえず古いパソコンのハードディスクを取り出して、IDE→USB変換ケーブルを使って新しいパソコンに接続して、無事目的のデータを移動できました。

さらっと書いてますが、この作業は、普通の人では、パソコンの自作に慣れている人でもないと、そう簡単にはできませんよね。
たいていは、パソコンのふたを開けるところで挫折しますし、ハードディスクを見たことのない人では、どれがハードディスクかすらわかりませんし、それを取り出すための分解すら難しいでしょうし、見慣れないコネクタの扱いにも困ることでしょう。

とりあえず、データの引っ越しに伴い、「筆まめ 『に』 保存する」という感覚ではダメですよ、あくまでソフトはデータファイルを作るためのものですよ、と改めて解説させていただきました。

これからはインターネットもお使いになるのですし、新しくVistaパソコンをお使いになる上では、Windows98とはかなり違う操作になってくるわけですから、改めてパソコン教室に通われる事をお勧めしておきました。

で。

今月はWindows7が発売されるわけですが、

「知り合いには、新しいWindowsが出るのを待ってからの方がいいんじゃない?とは言われたんですけど、どうだったんでしょうね?」

とも聞かれてしまいました…。
いや、私は販売の立場ではありませんので、今頃言われても…。

ただ一つ言えることは、

新しいOSが出ても、初心者は絶対に1年以上待ってから買うように

ということ。
いきなり新発売のWindows7搭載機種を買う「初心者」は、「たまたま」だったり、「わざわざ待って」だったり、いろいろでしょうけど、よくわかっていない人が「初物」を買うと、痛い目に遭います。

  • 周囲に教えてくれる人がいない(誰も持っていない)
  • パソコン教室ではまだ対応できていない
  • 古くなくても周辺機器のインストール用CD-ROMが対応できていない場合が多い
などなど。
もっとも痛いのは、

対応できない場合のフォローが、初心者では自分でできない

ということ。
わかっている人は、ネットで情報を探ることもできますが、「メーカーのサポートページを参照する」という習慣のない人には、それが基本的なアプローチであることすら理解できないのですし、それでも対応できるとは限らないものである、ということを理解できていないと、

「せっかく最新のパソコンを買ったのに、『使えない』ってどういうことよ!!!」

というクレームは必至です。
まぁ、その感覚は「間違っている」と言い切れるわけではありませんけどね…難しいところです。
ですので、新OSの不具合がある程度修正されて、周辺機器の対応状況が落ち着いたと言える1年後ぐらいが買い時、と言えます。

まぁ、一般的に使われるソフトで数年は「Windows7じゃないとダメ」というソフトはほぼないだろうと思われますので、

初心者は今、WindowsVistaパソコンを買っておいて、0~3000円でWindows7へのアップグレードディスクを入手しておくこと

がベストバイだと言えます。
初心者だと、使うこともなく放置されかねませんが、とりあえず買っておく分にはなんら問題ないですからね。

このブログの内容を理解しつつ読まれている方は、製品版のWindows7が出たばかりで飛びついても何とかできる人も多いでしょうけど、くれぐれも初心者にはお勧めしないでおきましょう。手がかかるだけですので。

まぁ、「手がかかる」という点を逆手にとって、「初心者である意中の異性に勧めて、あとあとのフォローをしつつ親密になる」という手もないわけではないですが、相手が短気だったり、結果的にあまりにも使えなさ過ぎるPCだったりすると、

「何これ?!こんな使えない機械を勧めて!!あんたバカ?」

と言われるリスクもあるので、くれぐれも慎重に…。

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2009年10月01日(木) 定番トラブル, ソフトウェア不具合関連, データ救出・バックアップ, パソコントラブル, パソコン・インターネット, 企業(メーカー・プロバイダ等)の姿勢, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

こんばんは
またまた、お邪魔してます。

確かに、このあいだ同じようなことがありました。家計簿ソフトを使ってらっしゃる方で、98でした。
Vistaに買い換えたので、こっちでも使いたいのことでデータの移動ができますか?ってことで、フリーソフトっですかって尋ねると、最初から入ってましたっていうことで、付属CDからソフトをインストールしないと使えないって説明にかなり苦労しました。

結局、CDがどこにあるのかも分からないってことなので、Vistaに対応してるのかの確認も出来ないまま終わりましたが、
「に」と「で」の違いは痛感させられます。

あっ、逆手にとっての話ですが、超初心者である意中の異性に中古のiMacをプレゼントしたことがありますが、どんなに便利かを理解してもらう前に、従弟の家へ・・・(ToT)

投稿: HIRO | 2009/10/14 19:14:12

手で打ち込めなどと後から言われたくはないので、win98時代のHDD容量でしたら相手を全く信用せず、新しいパソコンにフォルダを1個作って旧HDDの内容を丸々放り込んでおくという行動に出ます。
(もちろん新しいPCにUSBアダプタ使ってHDDを直接繋げますよ)

多分何言っても1ヶ月後には忘れてるでしょうしね…

投稿: しゅがあ | 2009/10/14 20:16:18

Windows98のUSBのストレージ機能ってSEからでしたよね?

いまこそLANが一般家庭内で普通に使われています(?)が
LANがないならシリアル端子でのデータ移行ですか?
今のパソコンだとシリアル端子がなかったりも・・・・
自分のパソコン新しくしたのですが見事についていないです。

パラレル端子があるのも珍しいでしょうか?
http://shop.epson.jp/pc/mr6500/

投稿: | 2009/10/14 21:02:20

筆まめや、筆ぐるめも、\Program Files 以下に保存しますけど、デジカメのソフトなんかでもアルバムで管理して
いると、移行が大変ですし、後で無い無いなんて言われると大変なので、旧HDD丸々コピーして、確実に稼動確認
取れたら消して貰う様にしてます。

投稿: 同業者 | 2009/10/15 17:47:41

HIRO さん
家計簿ソフトは…つらいですねぇ。
使い込めば使い込むほど、他に移れなくなりますから…。
7になればXPモードも使えたりしますが、プリインストールでは、別のパソコンにはインストールできませんし。
意中の異性の件、従弟の家に行ったのは…iMacの方ですよね?

しゅがあ さん
まぁそうですよね。
Windows98であれば、10GB程度だったりですから、USB直結で転送しても、2.0ならあまりたいした時間はかかりませんしね。
ただ、本人が、探し方が分からなければ同じだったりして…。

谷 さん
うーん…HDDを取り出してUSB変換ケーブルで移動したって書いたんですけど…。
シリアルもパラレルも、転送速度と接続性の両面で、今時はもう意味がないですが…。

同業者 さん
そうなんですよね。デジカメも某有名ソフトは、独自管理でマイドキュメント以外に隠してくれますからねぇ…困ったもんですよ。
HDD丸ごとでもいいんですけど、できればWindowsフォルダやら一時ファイルやらは明らかに時間の無駄なので、コピーしたくないんですけどねぇ…。
とはいえ、Windowsフォルダが本当に要らないかというと微妙なところで。
また、単純にエクスプローラでコピーしてるだけでも、まれにコピーに失敗していたりします。
本当にまれにですが、移動に失敗しているファイルが、必要なファイルだったりして…。
私は、データコピーの際は、必ず記事にあるとおりの説明をしてからにしています。
ですので、旧PCが廃棄予定であれば、丸ごと転送よりも、HDDのみ取り出してケースに入れて差し上げるようにしています。

投稿: ささもと | 2009/10/16 12:37:23

似たような認識として、以前あった相談で、

「大事なエクセルのデータをうっかりゴミ箱から削除してしまったんですけど、何とかなりませんか?」

私『削除してすぐなら復活できる可能性はありますけど、いつ削除しましたか?』

「1ヶ月くらい前なんですけど・・・」

あきませんがな・・・

『その間、そのパソコン結構使いましたか?だとしたら恐らく削除したデータに上書きされて救出は難しいです・・・』

「ネットやメールやワードとかそこそこ使いましたけど、エクセルは1回も使ってないです。でもダメなんですか?」

・・・

この方も、エクセル「に」保存したと思ってらっしゃったんでしょうな。
ささもとさんの場合と同じような内容と、HDD内のデータの仕組みを簡単にご説明し、可能性は薄いと前置きした上でデータサルベージ業者さんを紹介しておきましたが・・・。

投稿: う~ | 2009/10/17 0:36:50

う~ さん
まぁ、「エクセルは1回も使ってないです。」は、ちょっと感覚が違うような気がしないでもないですが…。
とりあえず、データ保存の方法と削除の方法と、さらになぜ「削除ファイルの復活」ができる場合があるのかを理解していれば、おのずとわかる話ではありますが、普通の人はそんなこと知りませんし、「エクセルに保存してる」と勘違いしているようではなおさら…。

それにしても、1ヶ月は長すぎますよね。
でも、削除ファイルの復活をしようともがきまくり、復活ソフトをしつこくぐぐって探しまくったりダウンロードしてインストールして何度も再起動して…なんてやってると、その時点でアウトですから、1日でも遅すぎる場合もありますし。
挙句にデフラグなんかかけた日にゃ、それでとどめを刺してるようなもんですし。

そういう意味では、デフォルトではほっといたら自動的にデフラグのかかるVistaは、「削除ファイルの復活が困難になりやすいOS」と言えますね。
それに、ウェアレベリングが必須のSSDなんかは、デフラグしなくても、いともあっさり復活不能になりそうですね…。

投稿: ささもと | 2009/10/17 18:49:10

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