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2010年7月17日 (土)

起動しない古いPCで見てみるべき部分。

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こちらは「電源を入れても起動しません」というお客様。
今回のパソコンは、XPプリインストールの富士通デスクトップパソコン。
なにやら、電源ボタンを押しても、黒画面に英語のメッセージが出て、まったく先に進まない、というもの。
内容は?と聞くと「英語なので読めません」とのこと。まぁ仕方ないのですが…。

うーん…それって…ハードディスクが死んでるんじゃないですかねぇ…。

一応、

「パソコンの死亡宣告のみの可能性がある」
「治らなくても診断をするため出張費はかかる」
「ハードディスクがダメだった場合は、データの取り出しも無理な場合がある」

という念押しをしてからお伺いです。

しかし…結論から言えば、いともあっさり治ってしまいました。
いや、コンセントが抜けていたとかではなく。

果たしてどんな原因だったのか?

-----

とにかくお伺いをして、まずは現象確認。
抜いてあったコンセントを入れてみると…。

なにやら電源ボタンを押してないのに、いきなり電源が入る。

「Fujitsu」のロゴが出た後、BIOSのPOST画面で止まる。
確かに、この時点では英語しか出ていない。

よく見ると…F1を押してそのまま起動するか、F2を押して設定を確認しろ、といった英語が。

この時点でピンときた。

いったん電源を切って、コンセントを抜き、おもむろに筐体の蓋を開けてみる。
すると…ぐわっ!なんじゃこのホコリは!!!

お客様宅のパソコンの置いてある部屋は、一面カーペットの部屋。おまけに子供が走り回っている部屋なので、綿ボコリが激しくても不思議じゃない。
とにかく掃除機をお借りしてホコリの除去です。

CPUファンのところが特にひどいのはいつもの事。
あとは開けた蓋の空気の入り口に当たる部分のスリットやパンチングの穴がひどいのと、筐体全面のUSB端子などの隙間のホコリ。

これらの掃除をする際は、基盤などの回路面に掃除機の吸い口が当たらないように充分に注意する必要がある。
なぜなら、

掃除機の吸い口のところは、空気やホコリを吸い込む過程で、静電気が発生しているから。

以前勤務していた会社で、CPUの付いたコントローラー基盤の掃除をする際に、何も気にせず配線面に吸い込み口をバシバシ当てて掃除をしていたら、CPUやメモリなどが静電気破壊で使えなくなり、大騒ぎになった事例があった。
なので、

PC内部の掃除をするときに掃除機を使うなら、吸い口を基盤に接触させないようにしなければならない。

まぁエアーダスターなどのスプレーでホコリを吹き飛ばす、というやり方もアリだが、吹き飛ばすことにより、やりすぎると本来なら入り込まなかったはずのところにまでホコリを押し込んでしまい、原因不明の回路破壊を起こさないとも限らないのでほどほどに。

で、本来の「蓋を開けた目的」に差し掛からせてもらおう。

パソコンのマザーボード上には、必ずコイン型電池が存在します。
デスクトップパソコンの場合は、ほとんどの場合は、「CR2032」というコイン型電池。

「ええっ?パソコンに電池なんて入ってるんですか???」

…みなさんそうおっしゃいます…。
主に、時計・カレンダー機能の保持のためや、BIOS設定の保持のために使われます。
ノートパソコンの場合は、コイン型電池の場合もありますが、充電式のキャパシタのような電池の場合が多いようです。
ということで、

CR2032のコイン型電池を抜き取って、テスターで電圧を測ってみる。

…2.97Vか…微妙だなぁ。

ともあれ、年数から考えても、交換が妥当だろう。
工具カバンに常備してある新品のCR2032を開けて、電圧を測ってみる。
3.2V。まぁこんなもんでしょ。ということで新品の電池をセット。

蓋を元通り戻し、キーボードやマウスなどの配線を戻し、最後にコンセントをつなぐ。
コンセントが最後なのは、この時点でいきなり電源が入ると、キーボードやマウスなどをつながずに起動したら、強制終了でしか切れないという危険な状態に陥りかねないから。これ重要。

危惧したとおり、ACケーブルを突っ込んだらいきなり電源が入った。
これは設定が乱れたままなので、ある種しかたのないこと。

F2を押してBIOS設定画面に入り、工場出荷時の設定読み込みをし、時計とカレンダーを修正し、BIOS画面を抜けると…。

何事もなかったかのようにWindowsXPの画面が。

「えーっ!掃除と電池交換だけで治っちゃったんですか???」

…結果的には電池交換だけですね。
まぁ意外と多いですよ。

特に、「待機電力があるからっ!」とOAタップのスイッチで元からカットしてるパソコンに、こういう電池切れが多いです。

コンセントがつながっていることで、電源OFFでもマザーボードに電圧はかかってますので、多分、それがないと、電池を使ってCMOSデータの保持を行うために、電池の消耗が早いのでしょう。

「えーっ…じゃあ、コンセントは抜かない方がいいってことですか?」

…まぁ、おそらく今回の電池が切れるのは、あと3年ぐらいはかかると思いますので、その間に別のところがダメになって買い替えということになるでしょうけどね。

でも、買い換えたら、できたらシャットダウンの都度コンセントを抜くのは止めた方がいいでしょうね。

一応、いったんシャットダウンをして、コンセントを抜いてみて、コンセントを刺し直してもそれだけでは電源が入らないことを確認。
電源ボタンを押すことで初めて電源が入るという、正常動作に戻ったことが確認できました。
これで問題ないですね。

実を言うと、ほぼ同じトラブルは、以前にも書いてます。
よくある定番トラブルのひとつなんですよね。

2009年9月11日 (金) 電源が入らないその理由は…。

機種によっては、他の部分にも影響が出ることもあるようです。

2008年9月 6日 (土) 放熱不良の原因はホコリではなかった!?

いずれにせよ、こういう具合に、出荷から4~5年経過しているパソコンのトラブルの場合は、ボタン型電池がへたってしまっている事が非常に多いので、私の場合は、引き取り修理や現地で蓋を開けることがある場合は、なるべく電池交換をしておくようにしています。

結論:
こういう仕事をしていると、とりあえずボタン型電池CR2032は持っていても損はない。

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コメント

まじですか!掃除機の吸い口に静電気!いやー、やべーやべー。確かに部品に触らないようにはやるんですが、これは知ってると知らないとじゃ、えらいことですね。勉強になります。

投稿: 同業者 | 2010/08/09 14:35:44

>掃除機の吸い口は空気との摩擦で帯電している。

意識していませんでした。トラブル防止材料頂きました。ありがとうございます。
私はハケでゴミを掻き飛ばして掃除機で吸うスタイルです。とは言え、メモリやPCIのスロットは直接吸いたくなるので、危険を孕んでいたことになりますね。

直しに行って壊して帰って来る事になりかねません。自重します。

投稿: こた | 2010/08/09 21:26:34

パソコンも電気が無ければただの箱ですからねぇ。ファーンを掃除しなければならなかったり、電源ユニットの電解コンデンサーが飛んだりと、普通に使っている人でしたら、アナログ的な面であり、盲点といえば盲点かもしれません。

投稿: 昆野健一 | 2010/08/10 18:22:45

わたくしはスイッチ付きタップで待機電源Offをしていて(BIOSで電源入→起動設定にしている)、そのせいかデスクトップPCの電池がすぐダメになります。BIOSを飛ばしたこともあります。問題はタップを使わない場合の、周辺機器(特にルータやハブなど)の電源です。電源入れっぱなしだと熱くなりますし、ダメになるのも早いような気がします。逆にPCのみ電源入れっぱなし、周辺機器のみタップでON/OFFの場合、タップのスイッチを入れ忘れてトラブルになったりします。パソコンのUSBに連動したタップというのも少し出ているようですが、何かいいアイデアをお持ちでしょうか。

投稿: かわむら | 2010/08/12 9:06:48

かわむら さん
ルーターやハブは、電源スイッチがないので、電源は入れっぱなしが基本です。
パソコンのそばに置いてあるとも限らず、その都度あっち行ってこっち行ってでは…ねぇ。

設計段階で「電源入れっぱなし」を想定しているわけですし、そもそも発熱はするものですので、気にする/しないに関わらず、風通しのいいところに置く必要があります。

でも、テレビについては、毎度毎度、主電源を必ず切るとかコンセントを抜いてるとか、そういうことをしているという人を聞きません。たいていはリモコンの電源ボタンで電源を入れる人ばかりです。
そういうものだと思う方が幸せなのではないかと思います。

私の意見としては、わずかな待機電力の節約のために、修理費を定期的に払っていたり不便さを感じるのは本末転倒という気がします。

待機電力を気にするのか、トラブルを防ぐよう気を配るのか、そこはどこかで妥協点を見つけるしかありません。
どうしても待機電力を気にされる向きには、最近では、省電力モード搭載のルーターやハブがありますので、そういう機種をご検討されてはどうでしょう。

消費電力に関しては、気にするべきところはパソコン以外にもたくさんある場合が多かったりしますね。
例えば、古いエアコン(5年以上前)は消費電力はもとより、待機電力にしても、気が付いたら電球1個分ぐらいありました、なんて珍しくありませんから。

スイッチ付きOAタップのランプも数がそろえば電力食いますし、片切りのスイッチでは結局電気を食ってる場合もありますし、そういうスイッチをいくつも買うために、待機電力の節約を何年すればペイできるか、というところも考えた方がいいです。

結局は、気にするかしないかは、自分次第ということが多いです。

投稿: ささもと | 2010/08/13 17:23:11

お疲れ様です。
ささもとさんの今回の記事に助けられました。

本日2件のお客様で同様のトラブルがあり、コイン型電池交換で直りました。
どちらのお客様も
「えっ、コンセント抜いちゃダメなの?」
と一様に驚かれてました。そもそも一般のお客様は電池がついている事すらご存知ではないようです。

普段は持っていなかったのですが、今後はCR2032を常に持ち歩くよう心がけます。本当にありがとうございました。

投稿: DISPLAYS | 2010/08/17 20:49:47

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